小さい頃から人の顔色伺って
言いたいことも上手く伝えることが苦手で
今私は何を言うのが正解か考えていた。
自分の考えは正しくないと常に思って
思ってもないこと言ってた。
人には劣等感を感じて
コミュニケーション能力が低いなとか
容姿が悪いとか
人に求められない自分はなんてダメなんだ。
そんな自分を変えるために私はダメな自分を殺すことにした。
頭の中に自分が2人いて、
一人は外に出る自分とダメな自分。
上手くいかないダメな自分を見つけると
もう一人の自分が自分を徹底的に心の中で痛めつけて
首を締めて、だからお前はダメなんだと言い聞かせる。
ダメな自分を殴って、ダメなところを殺すことで
外に出れる。
ダメな自分を許せと言うが
また同じダメな自分が現れたら私はまた許せずに
あいつを殺したくなる。
みんなダメなところがある、同じと言うけど
誰がダメな自分を許してくれるのか
誰も今まで許しも必要としていなかった
ダメな自分を今更外に出したら
どちらの自分も私は許せなくなる。
いつだって人から必要とされなかった自分を
誰も見向きもしなかった自分をこうやって殺して
ようやくまともな生活を送れるようになったのに
私はあいつを許しはしない
実直だから自分を責めているわけではない。
生きていくにはこの方法しかなかったから。
誰が必要としたこの私を。