もういやだ。
何もかもが嫌いで不愉快で仕方がない。
できるなら俺を殺して欲しい。
でも、それはできないと知っている。
だからどうすればいいのかがわからない。
できることなら俺は宇宙の屑になって消え去りたい。
俺は神に嫌われているのだろう。手違いか何かで作ってしまった余分な存在。
この心身が嫌い。人自体が嫌い。この世界、この世界を認める人たちが嫌い。
面白いことなんて何一つとしてない。
家に帰れば親父が舌打ちと溜息、挙げ句の果てに「なんでいんだよこいつ」とか言う。まあ、日常的に言われているから慣れたが、この家、この世界に存在していたくない。
学校に行けば隣の席のMと言うやつが授業中にボソボソ喋って耳障り。
結局、何が云いたいんだって話だが、簡潔にまとめると、『感情』と言う概念をなくしたい。
感情がなければ不愉快に思うことも首を傾げてなかったことにできる。
喜びも悲しみも憎しみも、何もかも無くしたい。無かったことにしたい。
そうすれば少しは楽に生きていけるはず。
でも、その感情を消す方法など、未だ人類は知らない。
感情を消せないからこそ、殺して欲しいだけだ。
さっさと殺されてこの世界からおさらばしたい。
もうやだ。
どうすればいいんだ。