私にはわからないことがある。
なぜ、人は好きな人とキスをするのだろう。なぜそれ以上をするのだろう。なぜしたいと思うのだろう。
私にはわからない。
今日見たドラマ、キスをしたがっていた。付き合うことはそういうことだと言っていた。
私は気持ちが悪い
どうしようかと思った。よくわからないけれど死にたくなった。自分の始まりを知ったからかもしれなかった。
私は尋ねた
友達にプラトニックという言葉を習った。自分が望むものに思えた。
私は失望した
その言葉を検索すると、理想との大きな違いに苦しめられた。針が身体に通ったようだった。
私は欲しかった
一緒に散歩して、一緒に買い物へ行って、一緒にお茶をする人が欲しかった。
私は望んだ
好きな人のおかえりの声を。好きな人とのいただきますを。好きな人からのおめでとうを。
難しかった。考え始めたらどんどん辛くなった。自分は好きな人を得ることも、共に生きることも、どちらも望みが薄かった。元々承知だった。私は男性でも女性でも、それ以外でもなく私だった。元々私は世界に受け入れられにくいものだった。しかし、一人で歩めるほど強くなく、非常に弱かったため支えを誰よりも欲した。だが、私には難しいらしい。それはとてもかなしかった。