お互いに友達以上の存在だとは思っていると思う。
僕はバイで、彼女のいる君のことがまだ諦めきれないけど、思わせぶりな態度、辛いな。
彼女には言わずに僕とは位置情報を常に開示するアプリで繋がりあってたり、「お前しかいない」って言われたり、もしかしてとまだ期待してしまう。
仲良くなるに従って、お互い陰キャな僕達は徐々にスキンシップも激しくなってきた。
最初は軽く肩に触ったり、酔い潰れたときに肩を借りたりとか、その程度だった。
それが、ストローの飲み物を回し飲みしたり、食べ物をあーんして食べさせてきたり。普通の男友達では済まなくなってきた。
先週、夜中フリータイムでカラオケに行った。
君がちょっと前に歌っていたラブソングを2人で歌えるようになったのが嬉しかった。
僕の分のお酒を何の断りもなく躊躇なく飲む君が、ちょっと子どもっぽくて笑ってしまった。
僕の膝に頭を乗っけてニコニコしながら歌う君は物凄く可愛かった。僕がポテトを口に持ってくるとはむはむ食べてくる君を見ると、やっぱりずっと一緒にいたくなってしまった。
思わず、さらさらな髪を撫でてしまって、後悔した。
僕がカラオケボックスで眠気に耐えきれずに寝てしまって、1時間くらいして起きると、君の太ももが目の前にあった。
手で触れるとあったかくて、頬もくっつけた。
気付くと君の太腿に抱きついてまたまどろんでいた。
ふわっと頭を撫でられた。
気のせいかと思ったら、2回,3回と続き、髪を手ぐしですかれた。
これが幸せなんだろうか。僕には分からない。
手を握られて、身体を起こされて、寝癖になった髪を直されて。
これが男友達なんだろうか。
先週も会ったし、今週末もまた会う。
けど君から、既にまた飲みたいと言われると、もう僕は分からなくなってしまう。
君と僕は、どこまで行けるんだろうか。
ごめん、僕、まだ君が彼女と会ってるとき、嫉妬でどうにかなっちゃいそうなんだ。
あのね あのね ずっと大好きだよ。