生まれてくるんじゃなかった。
物心ついた時から、いっつもこんな事ばかり考えてる。
顔はブサイクでスタイルも悪い。
頭も悪けりゃ運動神経もダメダメ。
センスもないし、不器用で、体もあんまり丈夫じゃなくて、いつもどこかしら体の具合が悪い毎日。
五体満足で生まれたけれど、中学生の時に体育で事故られたせいで、左腕と左足に麻痺が残ってしまった。
生まれつき目が悪くて、大人になった今でもどんどん視力が落ちていく。
せめて真面目でいれば人から嫌われないで済むかと思ってた。
だけど、無能な真面目人間の存在価値って、ほとんどゼロだということを大人になってから思い知らされた。
それでも努力していれば、いつかは報われると頑張ったけれど、なんの成果もあげられなかったよ。
それにみんな、私が努力する姿を見て笑うんだ。
何を必死になって頑張ってるんだって。
どうせ意味ないのに無様だねって。
親は自分が優秀なもんだから、なんでこんな簡単な事すらできないんだって、私はいつも叱られてばっかりの人生だった。
本当に何のために生まれたんだろう。
年々ひどくなっていくこの世界で、あと何年生きなきゃいけないんだよ。
いい加減にこの世から解放してよ。
もう嫌だよ、楽になりたいよ。
これ以上頑張りたくないよ。