母親に付き添った認知症の病院で相談員の方が私の顔が疲れきっていることから、別室でお話を聞いてくださいました。
相談員さんから見た診察室での母の様子や、これまでの母のことなどを詳しく話すと、相談員さんは
「恐らく(母には)認知だけではなく、元々何かの障害的な要素があり、普通に話をしても分かり合える相手ではないと思います。でももう80歳という高齢なので、障害の診断をつけることにはあまり意味もないだろうし、幸い小さなトラブルは有りながらも、自立生活をおくれているからもっと母親と距離を置いて、自分の生活を大切にしていいんですよ。言葉は悪いですがあなたの母親はあと10年もこの世には居ません。あなたにはまだ何十年と時間がある。自分のために生きていいんですよ。」
とお話くださいました。
これまでは親なのに…親なんだから…と親を思いやれない子供は異常だとばかりに周りから言われてきました。
でも私ももう…子供の頃から40年以上殴られ、閉め出され、怒鳴られ、貶され…この数年間にはもしかして私の親には何かの障害が…と思ったこともありました。私自身、限界を感じてカウンセリングや薬に頼ったこともありました。
この日初めて母親の障害の可能性を相談員さんが口にしてくださった。親を背負いすぎなくて良いと言ってくださった。
前の小瓶にお返事をくださったあなたと、相談員さんにとても救われた気持ちです。少しづつでも笑って過ごせる道を歩きたいと思います。
本当にありがとうございました。