ただのおっさんの愚痴です。仕事の愚痴です。身バレ防止のため詳細はぼかして書いてます。
今、自分は子供の頃から好きだったとあるクリエイティブ業界で働いています。
この業界に入るため、たくさんたくさん勉強をしました。
業界に入ってからもたくさんたくさん勉強しました。
平日も休日も、今の業界に入るため、また今の業界で活躍するために勉強してきました。
もちろん、仕事も一生懸命こなしました。
…しかし、頑張っても頑張っても報われない、という気持ちが最近起こっています。
自分は中年になってからこの業界に入りました。恥ずかしながら、学生時代は勉強に熱心ではなく、優秀な学生とは言えませんでした。
そのため、新卒では希望する業界に入れませんでした。その後、一念発起して就業しながら勉強を続け、なんとか今のクリエイティブ業界に潜り込みました。
このまま頑張っていればいつか自分も脚光を浴びる日がくる、自分も自分の作品を見てくれた人も満足させられるような作品が作れると思ってました。
でも、業界で活躍している人はみんな若いうちから才能を発揮できている人ばかりでした。クリエイティブ業界は学歴が関係ないと言われていますが、活躍している人はみんな高学歴です。
中途採用低学歴の自分は業界のすみっこに居続けるだけで精一杯でした。
それでも仕事を頑張り、勉強を頑張り続けました。いつか自分もスゴいクリエイターになる、という思いでずっと勉強しつづけました。プライベートの時間は殆ど勉強につかい、旅行とか恋愛とか、そういうことには全く目もくれませんでした。
しかし、未だに自分は業界のすみっこにいます。全然報われる気配がありません…
年下の優秀な人達はどんどん出世していきます。世の中の人はたいてい若い人が好きなので、年をとりすぎている自分はもう誰の眼にも止まらないのかも知れません。
今日も、業界のすみっこで、「面白いなんて誰も思ってない、なんの価値もないものだけど、大人の事情でつくらないといけないモノ」を作ってました。(意味がわからないと思われるかもしれませんが、「面白いなんて誰も思ってない、なんの価値もないものだけど、大人の事情でつくらないといけないモノ」を作る仕事は存在します。)
必死で、それこそ人生をかけて仕事と勉強に打ち込んできた結果が今の自分なのかと思うと、虚しさしかありません。
世の中には素晴らしい作品がたくさんあります。音楽や映画、卑近なところだとマンガやアニメやゲームといったものです。
こういった素晴らしい作品に携わる人がいる一方で、自分がやっていることはなんなのだろう、と思ってしまいます。
会社の都合で、なんの価値もない、それこそ会社自身が価値があると信じていない、ただ会社の都合でつくらなきゃいけないものを自分に押し付けて、自分の時間がどんどん削られています。
自分がこれまで頑張ってきたのはこんなことをするためじゃない、という気持ちが日に日に強くなっています。
腹が立つやら、虚しいやらで心が休まるときがありません。
自分がそうした状況にいるなか、他の成功者たちの話はSNSやネットニュースでどんどん流れてきます。どうしてもそういった方々と自分を比較してしまい、あまりに情けなくて涙が出るほどです。
思いつくままに書いたのでとりとめのない文章になってしまいました。たぶん、これを読んだ人は私が堪え性のない人間だと思ったかも知れません。しかし、自分としては、自分に非があるのは認めますが、成功のためには運不運もあると感じずにはいられません。今の自分は悪い流れに乗ってしまっているのだと思います。
とりあえず、環境を変えるため色々動いています。少し先の未来は、明るいものになっていると信じたいです。
名前のない小瓶
124667通目の宛名のないメール
お返事が届いています
ななしさん
クリエイティブ業界、かつて私もそこにいたことがあり、逃げ出した中年女性です。
毎日お疲れ様です。
仕事をこなすだけでも大変なのに、勉強もし続けているなんて偉いです。
ところで、主さんの「脚光を浴びたい」という目標は、監督やアートディレクターといった長になり、一個人として有名になりたいのでしょうか?
ほとんどのクリエイティブ作品は、ディレクターから下っ端まで、多数の人員で作り上げると思います。
たとえばもし自分が「ジ◯リ」作品に関わる仕事で最後の字幕に名前が出ないとしても、誇りを持てるんだろうなぁ。主さんは、そういう満足度とは別でしょうか?
周りは高学歴が多いとのこと、よほど大企業なのでしょうね。。
私は大学中退して専門学校に入り直し、数人の小さなクリエイティブ会社に入りました。
上司・先輩は美大や専門だったり、そのへんの学歴は問われず、人柄や学校の作品をみて選んでくれました。
私はクリエイティブ知識ゼロで学校に入ったので、数年の授業で習ったことなんてほとんど役に立たず、初めてのその会社で社会人としてたくさん学ぶことはできましたが、クリエイティブの実務はほんとに下っ端のアシスタント業務で、時には早朝のお弁当買い出しや関係者の世話(みんな和気あいあいとご飯食べる中、私は片付けたりお茶出したりお使いで走り回ったり)とか・・嫌で嫌で仕方ないことも多かったです。
作るものだって、一般の人が目にするおしゃれなものではなくて、特定の所に向けた無料配布するようなもので、いわゆる主さんのいう「会社都合のモノ」でしたよ。
それでも、普段の業務より1つ上の仕事を任されたりすると、「楽しい」はなくても「嬉しい」という気持ちはありました。
仕事をしながら痛感したのは、私にはクリエイティブセンスと上昇志向がなく、主さんと違って「人を魅了するでっかい作品をいつか作ってやろう!」という独立などの大きな夢はなかったので、続けることができませんでした。
どんな分野でも同じだと思いますが、「縁の下の力持ち」がいなければ、素晴らしい作品を作ることはできないと思います。
いつか独立して自分の作品を作る時に、今のしょうもない仕事が役にたつかもしれません。単純に言えば下積みですよね。
しかし昔と違って、SNSで1日で有名になる、ということが可能な今、長い下積みもなくパッと出てくる人、特に「Z世代」という若者たちは目につきますね。もちろん彼ら自身才能や華を持ってるとは思いますが、近道で売れるチャンスにあふれている現在。
自分もうまくいけばバズって有名になれるのでは・・って夢想しちゃいます笑
でも、世の中有名になる人なんてやっぱり一握りだと思います。ネットのおかげでこういう成功者ばかりが目につくので、みんなうまくいってると思いがちですが、普通だったり落ち気味の人々は、自分の目につかず埋もれてるだけなんだと思います。
私はクリエイティブ業界をやめ、その前にも大学(専門的な所)もやめ、「自分には会社員はできない」とついに現実からも逃げ、主さんよりよっぽど耐え症のない人間です。
生活費のためアルバイトをしていますが、これがほんとに「世の中にとってゴミ」になるものを作っていて(私自身も捨てているモノ)、主さんがこれを見たら虚しさにびっくりするかもしれません笑
かつてクリエイティブで「ある程度必要なモノ」を作っていた身としては、99%ゴミになるものを作っていて情けなさ200%です。
まぁ、会社にとっては必要なモノなので、仕事としてあるわけですが。
ここまで落ちてみると、先の会社で面白くないなぁと思って携わっていたモノが、どれだけクリエイティブに近かったのかと、懐かしく思います。
主さんは今の職場で、「その仕事に関われていること」に少しでも誇りやありがたみを感じられれば良いですね♪
主さんがその業務をしているから、その「モノ」ができているんです。
フォロワーが100万人の人や、「◯ロフェッショナル」「情熱◯陸」に取り上げられる人と自分を比べてはいけません笑
夢や目標を持ち続けることは素敵で大事なことですが、自分はこんなはずじゃない、もっと上にいける人間だ!と奢ってしまったら、自分が苦しくなるだけだと思います。(そう信じて成功するのって、一か八かですよね…紙一重!)
自分の努力は褒めてあげて、運や不運といった現状を受け入れることができれば、少しは気が楽になるかな?
と、私の経験ではそう思います。
今の業務や経験は決して無駄になることはないです!
その業界を垣間見ただけでも、すでに主さんの経験値になっているはずです。
これからの道が、主さんにとって明るいものであることを願っています。
ななしさん
自分は会社から、社会から外された人間です。
担当の仕事を社会的に理解され高い評価を得られているのが羨ましく思います。
ななしさん
なんか、自分と同じような境遇の人がいてびっくりです。
自分の場合は一人クリエイターだけど、一生勉強だと思って勉強するためにやりたくない分野の仕事を率先してやってる感じです。
苦手でやりたくないせいか、無理にクオリティを頑張ってあげても、なかなかうまく行かなかったりして、苦しんでいます。
隣でどんどん出世していく同僚がいて、目をかけてあげた人すらも自分を飛び越えて有名になるのを横目に見つつ、自分はどうかというと、見向きもされない地味な仕事ばかりです。
時々、この世にもういても仕方ないかなと思うことがあります。
家庭の夢も捨てて仕事一本で必死にやってきたので、仕事以外何もないけど、需要がなくなったらもう何もなくなるので、いつかそれを選択する日が来るかもなとは思っています。
続いているのは仲間として受け入れてくれている信じてくれる取引先の人たちが、ずっとやりとりしてくれるからだったりします。
自分の場合は、確かに結果もいつか出したいけど、そういう経過というか、誰かと協力して何かを作っていく生き方に幸せを感じます。
それは成果物を褒められたり喜ばれたりするものではないけど、自分にとって、生きる満足感を感じている部分だったりします。
彼らは私以上に表に出ないけど、自分を支えて表に出してくれていること。ものすごく感謝しています。
彼らの為にも、自分ももうしばらく頑張っていけたらと思っています。
同じような立場の、別の一意見ということで。
ご活躍、お祈りしてます。
以下はまだお返事がない小瓶です。
お返事をしていただけると小瓶主さんはとてもうれしいと思います。