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聖闘士星矢ファンの方、ごめんなさい。この作品に感じた嫌悪感と怒りと、疑問をここで書かせて頂きます

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今晩は。今回の投稿は、聖闘士星矢ファンの方、特に城戸沙織ファンの方は、読まれない方が良いかも知れません。

自分が『聖闘士星矢』で、嫌悪感と怒り、疑問を抱いた点を、書かせて頂きます。

・星矢が、聖衣を持ち帰れば、生き別れの姉に会わせるという約束をされ、長年の地獄の修行の末、約束通り聖衣を獲得したのに
星矢の父の城戸光政の養女の沙織に、約束を反故にされた。
星矢の壮絶な苦闘を、この沙織と言う人間は、紙切れみたいに軽く扱って、蔑ろにして、寄り添う事も無いのかと、怒りを感じた。

・ハリエット・アン・ジェイコブズの著書『ある奴隷少女に起こった出来事』で、奴隷にされた黒人の人達が、白人加害者らに鞭で打たれる所を読んで、
『聖闘士星矢』第一巻で、幼少時に沙織に逆らった星矢が、沙織に「奴隷」呼ばわりされて鞭で打たれ、重傷を負うという酷い暴力を受ける場面を思い出して、
この場面とほとんど同じじゃないかと、酷い衝撃を受けたし、大人になって思い出すと、胸が悪くなって吐き気がした。
僭越なことを申し上げて恐縮だが、今の時代なら、世界で炎上したっておかしくないんじゃないのか。

・そして、城戸沙織が、世間に伝えられるような、愛に満ちた存在ではなくて、
言動をよくよく思い出すと、善玉のヒロインどころか、人の真面目さや一途さに付け込んで悪用し、利用し、
極限まで心身を搾取する輩で、カルト団体の教祖とか、問題企業のお偉方みたいな邪悪だろ、
本来なら因果応報で、惨たらしく酷い復讐をされてでも滅ぼされる側だろ、何でこんな胸糞の悪い外道が…と思わずにいられなかった。

悪事をしても裁かれず、のうのうと幸せに生きている連中がはびこり、ハラスメントや暴力の被害者が、自殺にまで追い込まれるような現実の世の中に、ただでさえ絶望させられてるのに、
マンガやアニメの中でまで、そんな理不尽を見せつけられたくない。

私は星矢が、どんなに苦しく、悲しい重い辛さを背負わされて来て、その上沙織に尊厳まで踏みにじられ、蹂躙されて、
どんなに屈辱かつ壮絶な境遇だったか、それらを思うと、切なくて、体の芯が引き裂かれそうで、たまらなくなってしまう。

(作り物の世界よりも、現実世界を見るべきだ、と叱られそうですが)

あと沙織と星矢が、しばしば公式でも、ファンアートでも、カップルのように描写されるけど、
加害者と被害者が仲良くする?こんなの有り得ない。被害者は加害者にされたことを水に流して、許さなきゃいけないの?
何で被害者の星矢が、いじめられていた時代から引き続いて、加害者の沙織に従わされてるんだ?と思った。
私にとっては、(被害者はいじめや暴力で傷つけられ蹂躙された事を、忘れて許せ、無かった事にしろ)とメッセージか?と感じて、とても苦痛だった。
星矢の苦しみや傷つきを、無かった事にするな、と怒りたかった。

・孤児院に強制的に集められた多くの子ども達が、聖闘士候補に選ばれて修行地に送られ、
結果彼らのほとんどが戻らず、見殺しにされ棄民された形になり、残りの10人も、銀河戦争と言う場で、
観客達の目の前で同胞同士で傷つけ合わされ、闘わされるという、残酷極まりない扱いを受けたのを知って、あまりにも酷過ぎるし、残忍過ぎると思った。
(米本和弘氏の『洗脳の楽園』等の本を読んで知った、カルト団体での、罪の無い子ども達へのひどい暴力や虐待を思い起こさずにいられず、辛く、苦しかった)

何だか作品の中で、虐げられる側の子どもの苦しみが、おざなりに扱われ、価値の低いものにされているような感じで、嫌な感じで堪らなかった。

上記のような事があったから、先日「異端者の交差路」というブログの記事"復讐とヒロイズム"(https://catalytic.exblog.jp/29534425/)
の、作品についての考察を拝見し、非常に嬉しくて、特にすごく共感したくだりがいくつかありましたので、引用させて頂きます。

===============引用開始===============
>むしろ、誰も彼も互いの言い分がある、と言う多面性を描くのはいいのだけど、凄い悪いことをした奴も、物語の中で罪を有耶無耶にされたり、随分あっさり等評価で免罪にして、並列させた作品作りする人にこそ、心のなさを感じる。

>多分、この作者は、本当に理不尽な仕打ちに遭ってきた人の気持ちを分かっていないんじゃないか、と感じると、共感できない以上に、強い不快感を覚える時すらある。
>そんなところまでエンターテイメントにして弄べる視点で生み出されたコンテンツは、余計に冷たくて薄情な社会風潮を後押ししてしまうのが分かるから、腹が立つんだよね。

>妙に善悪の彼岸みたいな神の目線で大人なストーリーを紡いでいるように演出しながら、その実、全てを軽々しくエンターテイメントのためのネタとして消費している作品や、そうした行為は、俺は生命への冒涜だと思っている。

>だから、「他者への愛がないニヒリストなら、わざわざ訳知り顔で虐げられた人の苦しみを取り上げて高尚ぶった話を振り回すんじゃねえよ」みたいな思いが湧いてくる作品は、現にとっても嫌いだ。
===============引用終わり===============

私は『聖闘士星矢』ってこんな酷い作品だったのかと、大人になって気づいて
私はウ●コ食べさせられてたか、病原菌まみれの汚水を飲まされてたようなもんだ、と思った。(ファンの方には、申し訳ありません)
この作品は、もう目にするのも、タイトルを見聞きするのも、トラウマになりました。

だから、マトモな、人権意識のある、人間の心に寄り添い心情を汲み上げる、進んだエンタメ作品が溢れている今の若い世代の人々が、すごく羨ましいです。

一ノイジーマイノリティの遠吠えの、拙い文章を最後まで読んで下さり、有難うございました。
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ななしさん

記事めちゃくちゃ共感しました。
星矢と沙織の関係についての記述が特に。

昔アニメージュで声優の対談記事があって、星矢役の古谷徹さんが沙織は我が強いから美穂ちゃんがいいって感じの発言されてた事があったんですよ。
中の人にも拒否されるって相当です...。
あの沙織に星矢が惚れるとか、マジで洗脳されてるくらいの違和感しかないですね。
公式は何とかって言う監督が星沙推しで、無駄にそう言う描写入れたがってたと言う話を聞いた事があります。
原作者はそう言うの描くようなタイプじゃなかったはずなんですが、アニ監とか二次に引っ張られたような気がします。

聖闘士星矢は好きな作品でした、とは言えますが何度も見返したいかと問われると否です。
実際一度だけアニメを見返した事あるのですが、内容がお粗末過ぎて見るのが苦痛です。
沙織への嫌悪感が凄すぎて無理でした。

しかしこんな作品等が過去に存在し、現在の多彩な作品達の礎となっているのなら星矢と言うアニメ(漫画)も本望なのではないでしょうか。
名前のない小瓶
(小瓶主)
7通目のお返事を下さった方

こちらこそお返事有難うございます。

>受け付けなかった
同感です!

>暴虐な行いがチャラどころか周りから丁重にされるのはみーんな狂って見えるので
本当、すさまじく不健全で、異常で、歪んだ光景です。地獄絵図とはまさに、この事で…
ズバッとおっしゃって下さり、有難うございます。

>カルト的
自分が読んだ、カルト被害に関する本の内容、
そしてまた重い話になり恐縮ですが、児童虐待の事も思い合わせると、
星矢達の置かれた状況に関する描写と表現が、私はあまりに理不尽で、後味が悪過ぎると思うし、怒りを覚えます。

>ヒロインらしき人、何あれ?!な気持ちを代弁してもらえたようですっきりしました
城戸沙織の人物像への批判って、表立ったところでは、あまり見聞きする事が無いので、
私も釈然とせず、モヤモヤとしておりました。共感して頂けて、私も嬉しいです。

こちらこそ、有難うございました。

ななしさん

こちらを拝読して、
子どもの頃、毎回1巻の前半くらいでギブしていたのを思い出し…何でギブしてたのか分からなかったのですがヒロインらしき人が受け付けなかったんだなという気づきを得ました
暴虐な行いがチャラどころか周りから丁重にされるのはみーんな狂って見えるのでエンタメとしてはきついですね
カルト的って表現に納得しました
殆ど読んでないくせに未だに残ってる、ヒロインらしき人、何あれ?!な気持ちを代弁してもらえたようですっきりしました
ありがとうございます
名前のない小瓶
(小瓶主)
5通目のお返事を下さった方

有難うございます。無印『星矢』の中のおかしなところ、違和感、嫌悪感、怒りを覚えるところを思い起こし
共鳴しながら読ませて頂きました。

アテナが慈愛の神だなんて、大嘘ですよね、
恵まれた財閥令嬢という立場なのに、孤児という弱い立場の子ども達に、酷い暴力を加えて虐待するなんて、
人間の最下等の汚穢同然の卑劣な屑、品性下劣でグロテスクな人品で、そんなのをヒロインとして押し付けられるなんて最悪です。
(怒りと腹立ちに、言葉が追い付かない)

>犠牲になった子ども達を顧み、グラード財団の所業に向き合う

言及して下さった上記の事を行ってこそ、本物の慈愛の女神だと言いたいです。
作品中では、おっしゃる通り、それらの描写がゴソッと抜け落ちていたので、
アテナの人物像に、失礼ながらいまいち奥行きが無く、ペラッペラに浅薄だったと感じます。

>洗脳する能力
まるで、魅力に溢れながら、人心を操作し、標的と見なした人々を蹂躙し、その人達の人生を破壊して行く凶悪犯罪者達に通じると感じました…

アイザックからの恩義に対して、結局氷河はほとんどお返しをしなかったのでは…という気がします…
紫龍は、敵方のフェンリルを倒すためとはいえ、策略を用いましたね…

黄金聖闘士達よ、城戸沙織の過去の数々の姿、悪行を知っても、あのように慕い従えるのか?と思ってしまいます。冷静に考えると…

大多数のファン(創作物でも、有名人でも、その他の事物でも)が気付かない、でも明らかにおかしな事、違和感や怒りを覚える事に気付いてしまうと
衝撃と混乱、戸惑い等に襲われますよね…

感性がおかしいなんて事は全く無いです。むしろとっても鋭い観察眼と考察力をお持ちだと思いました。どうか自信を持って頂きたいです!

ななしさん

自分は星矢ファンですが、大人になって改めて原作を見たことで主役サイド(女神・聖域関連)が大嫌いになった身なので親近感が湧きます。

特にアテナは『慈愛の神』というわりには犠牲になった子供達を顧みないし、グラード財団の所業に向き合う描写も無い。
自身を疑っていた聖闘士(初期の星矢や紫龍・一部黄金聖闘士)すら急に彼女を崇めだす辺りは、「星矢世界の神は、小宇宙に目覚めた連中を軒並み洗脳する能力があるんだな」としか思えなかったですし。

青銅一軍も正義側とは思えない言動をすることもあるし(アイザック戦での氷河とか、アニメ版限定でフェンリル戦での紫龍など)、黄金聖闘士もハーデス編であっさりアテナを崇めだすしで、余計に主役側の株が落ちましたね。


星矢ファンでこの辺に言及してる人はまず見かけないので、「自分の感性がおかしいんだろうか?」と思えてしまったり……。
名前のない小瓶
(小瓶主)
今晩は、お返事有難うございます!

1番目の方
ローマ帝国初期時代についての本を読んでみると、色々と楽しく、面白そうだと思いました。
あと恥ずかしながら「実践社会学」の事、初めて知りました、有難うございます。そちらも奥が深そうですね。

2番目の方
企業の「コンプライアンス順守」が強調されるようになったのは、本当にごく最近の事ですね。

昔は今とは比較にならない位、理不尽で残酷なことが多かった事を知ると、
弱い立場に置かれた方は、本当に壮絶で、苦しい事が多かったのに違いない、と思わずにいられません。
戦前なんかは、もう、非道理を押し付けて、人を足蹴にしてでも得をし、幸せを掴んだ人間の勝ち、みたいなところがあり、
腐敗の度合いが今よりも酷かったというのが、私の感触です。

セクハラだけ取っても、今と違い、働く女性の立場が弱かったのを、昔の本を見ても感じます。

私自身は、偏った見方ですが、昭和時代に活躍した作家のエッセイやコラムなどよりも、
今のYouTuberの方々や、信頼性のあるSNSアカウントやブロガーの方々の言葉の方が
鋭く、説得力や重みがあると感じてしまいます。

老害と言われる人物達は、もう滅びて欲しい…

3番目の方
出会う機会が無かったのは、幸運だと思います!共感して頂けて、非常に嬉しいです。

私の場合は、漫画だけでなく、そこそこ良いかな?と思った作家でも、
トラウマになってしまうほどの劣悪なエッセイに出会ってしまった事があり、以後その作家の本から遠ざかってしまったという事がありました。

トラウマ級の作品に出会ってしまうと、おっしゃる通り、もう最悪ですよね。

他の人々の熱狂にとらわれず、冷静でいらっしゃるのは、とてもすごいと思います。

悪党が胸糞になっていくのは、嫌悪感が増しますね。せめてそれなりの美学や信念があるとか、それなりに筋を通しているならまだしも…

>なんか無理に綺麗なオチやまとめで意味不明に終わらせたり、モブキャラは回収もされず悲惨なままだったり。
もしかしたらそういう展開は、作者が人間の感情(特に理不尽な目にあわされた時の)や、人同士のつながりをちゃんと理解しておらず、
それを的確に描く事が出来ないために、生まれる事もあるのかも知れないと、想像してしまいました。

>どんどんズレて独り言みたいになってしまってすみません。
いえいえ、お気になさらないで下さい! 色々考えながら、度々うなずかずにいられない思いで、読ませて頂きました。

ななしさん

その作品は(幸運なのか?)読んでいないのですが、小瓶主さんの言葉にすごく共感を覚えたのでお返事を書いています。
私もトラウマな漫画たくさんあります。汚物を食べさせられたようなって表現がぴったりです。
嫌な気持ちになって脳にこびりついてなかなか離れないし、ほんと最悪です。
名作と言われるような有名な作品だったり、流行の漫画でみんなが熱狂しているような作品の中でも、トラウマのように感じるシーンがありました。
こんな物を子供に見せていいのかとゾッとしたり、嫌悪感を拭えずどうしたらいいかわからなくなりました。
今の漫画だけなのかな?と思ったら、昔の漫画でもそうだったり。
エログロや胸糞が蔓延る漫画展開で、悪党も終盤ではどんどん嘘みたいに胸糞になっていくし、人気が出たら作者の意図に反して引き伸ばされたりで、どんどん当初のシンプルで綺麗な形から外れてしまうのが漫画なのかなって気もしています。
なんか無理に綺麗なオチやまとめで意味不明に終わらせたり、モブキャラは回収もされず悲惨なままだったり。
どんどんズレて独り言みたいになってしまってすみません。
でも漫画を読んで嫌だなぁって思って誰にも言えない気持ちはすごく共感でした。

ななしさん

当時は、みんなこんな感じだったかと思いますよ。
わたしは、最近コンプライアンスを言われてアニメやマンガが変わったばかりと思ってます。

昭和の価値観は今では通用しないものばかりですよね。
パワハラ、モラハラ、そもそもハラスメントなんて言葉はなく、鉄拳制裁なんて学校でも当たり前でした。

理不尽が日常に当たり前に沢山あったのです。
戦前、戦後なんて理不尽しか無かったと思いますよ。

昔のアニメは、背景や描写が過酷な人が多いですね。
それだけ当時もそんな人が多かったはずです。

今でも昭和の独裁ワンマン社長の小さな会社は、当時そのままに真っ黒なブラックもありますよね。
まさに老害。

だから価値観が全く違うんです。

でも、貴方がアニメにこれだけ感情が揺らされてると言うことは、それはそれで価値のある作品なんだと思います。
創作はそれを意図して不幸を演出しているモノが多いですけど...

これからも良いアニメ生活を!

ななしさん

よくわからないけど
ローマ帝国初期あたり調べるの
好きそうですね
並行して実践社会学もおすすめです
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お返事がもらえると小瓶主さんはすごくうれしいと思います。
※宛メは受け止めてあげる場所です。否定や批判のお返事はしないでください。
以下はまだお返事がない小瓶です。
お返事をしていただけると小瓶主さんはとてもうれしいと思います。

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