何もかもが嫌になってくる。
休学のせいで誰一人として友人はいなくなった研究室で、大して興味もない研究をしなければらない。本当は夢のために時間を使いたいのにそれを我慢しなければならない。卒論なんて1文字も書いていない。そもそも書くためのデータが足りない。データをとる方法すら合っているのかわからない。あと2ヶ月しかないというのにこの有様だ。
ゼミにだって行きたくない。他人の研究内容など興味が無い。自分のだったそうだ。でも卒業のためにはやらなければならない。なんなんだ。何故こうなる。必死に勉強して旧帝に入ったところでこうなる。もう何から手をつければいいか分からない。教授にも呆れられるのだろう。今まで何をやっていたのかと。そんな情けない自分に本当に嫌気がさす。
夢のために、といっても、そっちだって上手くいってない。大した進捗は無い。叶うかも分からない。もう何をすればいいのだ。なんで俺はこんなことをしているのだろう。ただひたすらゲームで現実逃避をするだけの毎日。ふと現実を見ると途端に死にたくなる。もうどうしようもなく希望のない未来が見えて絶望する。何のために生きているのかも分からない。自然と涙が出てくる。
この前ご飯に行った高校時代の友人3人はみな順風満帆なようだった。1人は既に就職して働いているし、1人は内定が決まって研究も順調なようだったし、1人は大学院進学を決めた上に美人の彼女がいる。数年前まで一緒にバカ笑いして遊んでいた友人が、いつの間にか遥か遠いところに行ってしまったように感じる。俺だけがずーーっと昔のまま変われていない。変わることから逃げて、逃げて、逃げ続けて、その代償を今まさに払わされている。いつまでも大人になれない自分。もう嫌だ。