幼少期、私の周りには絵がまるで写真のように上手い子、小学生で英検3級を持っている子、県のコンクールで最優秀賞を取った子などすごい人がたくさんいた。
私は自分にも何かしらの他者より秀でたものがあると信じて疑わなかった。だから大嫌いな勉強も頑張れた。
高校生になってやっと気づけた。遅過ぎた。
私にそんなものは無い。
私のような無能は何をやってもできない。
彼等は私のような他人を羨むだけで実行しないクズが想像できないようなたゆまぬ努力をしていること。だからあのような結果が出せたのだと。
今日も「まあ、どうせ大学落ちるんだし。」と考えながら机に向かっている。
もう最近は呼吸のために肺を動かすのも億劫に感じる。病院から処方された薬がないとよくて数時間しか眠れない。
小中高と嫌な事から逃げまくって他の人に比べてはるかにストレスが少ないはずなのになぜこんなに息苦しいの。