青春だって。高校生。青い春。歌とか聴いたりマンガや小説も。高校生は青春みたいなこと言ってる。なにそれ。そんなんじゃない。全然違うよ、そんなの

青春だって。
高校生。
青い春。
歌とか聴いたりマンガや小説も。
高校生は青春みたいなこと言ってる。
なにそれ。そんなんじゃない。
全然違うよ、そんなの。

…いや、みんなはそうかも。
違うのは私だけかも。
いつもいつもいつも逃げてばっかだったくせに。
ついには学校に行くことから逃げたくせに。
自分で逃げたくせに。
今更何言ってんだろ。
向き合おうとしなかったのは自分なのに。
逃げなければ。もっと向き合っていれば。
尻込みばかりしてないで、一歩踏み出していれば。
とか、後悔ばっかり。
バカじゃん。

他人を前にすると怖くなって嫌になって、とか言ってないで、もっと友達を作る努力とか友達と遊びに行くとか交流を持とうとすればよかったのに。
一人が好きなくせに青春したかったとか妄言にも程がある。
でも、他人といるのが好きじゃなくたってキラキラした青春に憧れるんだもん。憧れちゃうの。
だって眩しすぎるから。
大人になったらその青い輝きは戻らなくなると分かっているから。

だからと言って、もう一度高校選びのあの時から、なんて言って戻れたって同じようになるんだろうな。
憧れと私の性格とはまた別だから。
誰かといると疲れちゃうから、通うのがより一層大変になった高校生活の中では必要以上の誰かとの関わりを削いで負担を少なくすることしか頭になくて。
意志もないのにぴーぴー嘆くだけ嘆いて。
学校と家を行き来するので精一杯。
寄り道も買い食いもお出かけも部活もない。
どうせまた、そんな楽しくもない高校生活を送るんだろうな。
まあもう残り少なかったはずの青春の権利さえ手放そうとしてるから意味無いけど。

通信制高校とか青春なんてしづらいよな。
終わりなんだ。私の青春。
青くはあるけど春ではなかったな。
ずっと冬だった。
寒いよ。ねえ、だれか。
青春っぽいものを見たり、青春を唄う歌を聴くと泣きそうになる。
本当は寂しいのに。
青くないと、今じゃないと出来ないこと輝かないもの意味が無いものその全て。
手を伸ばせずに思考停止して挙句にはうずくまって、何やってるんだろう。
紛れもない、青春の場に心を叩き割られたくせに今更、青春が恋しかっただなんて。
愚か者だ。ああ、もう、嫌になる。
あんな学校じゃ大した青春出来なかっただろうけど、失ってみると何倍にも大きく見えて仕方ない。
最低だな。本当、バカだ。
もう嫌だ。つらい。