当たり前のことなのに、私にはその積み上げられたものが一切ない。そして今、武器をなにも持ってない中年だ。周りよりもこれという優れたところがないために体力も気力も下降してるなか今から積み上げなければならない。社会に出て仕事をするといろんなことが気になりイライラしストレスフルになり挫折する。いつのまにか潔癖のようになり汚くてブスで性格もわるい気の小さい自分が嫌だ。これ以上ないくらい嫌いな母親にそっくりになってきて気持ちが悪くて辛い。仕事もなく子供もなく結婚もできず家族もない。独りで寂しいので他人にしがみつきすがっていきなければならず、とても惨めだ。
この40年、ほんとにろくなことがなかった。
母親は育児放棄だし父親らしきひとは認知もせず育ったところはだめなほうの宗教施設で体罰横行、男尊女卑の世界だった。母親には男の子が欲しかったと言われ、何度助けを求めても助けてもらえず、学校ではいじめられる側、気持ち悪い怖いと避けられるタイプだった。子供らしい思い出なんてほとんどなく寺の子供たちは仲良くしてもらっていたがみんなには親がそばにいるのにと嫉妬していて心を開くことができなかった。好きな人ができてもお前なんかやだとか、ブスだのデブだのゲスだの言われ、ほんとに悲しかった。大人に相談すれば悪化したりして誰にも相談することもできず、言いたいことも言えず、生きてるのがしんどかった。高校に入ってやっと親友ができてまともな生活ができるかと思ったら、不良だからと転校させられた。親に歯向かうこともできない自分が情けなくて、親友とも疎遠になった。転校先でできた友達には仲良しのフリをして泥棒されてた。知ってたけど言えなかった。
思い切って先生に相談したら、友達を泥棒扱いするなんてと周りから白い目でみられた。そしてその子に騙されて私も泥棒になったりした。ほんとに悲しかった。仲良しは誰一人できなかった。
周りに嫉妬ばかりして、自分の存在が辛かった。
もっとまともな子供時代を過ごしたかった。
いい思い出殆どない。8割は泣いてた。
ひとはなるようにしかならない。
ろくでもない子供時代を過ごすと、大人になってもその禍根は残る。
何度まともになろうとしたか、それなのに今では親より価値がない人間になってしまった。
それがなにより悲しい。
あんなクズにはなりたくなかった。
でもいま私は正真正銘の価値がない人間だ。
生きてるのが辛い。
死ぬ度胸があればいいのに。惨めに生きてるしかなく、幸せになって親を踏み潰して滅多刺しにしてチリも残らないくらいにしたいとかいうのも叶いそうにない。もっと幸せな家族がほしかった。
普通のまともな女の子になりたかった。
そしたら、ここまでクズにはならなくて済んだ。
好きな人と結婚しても長続きできるような気立の良い女性になれただろうに。
生きてるのが辛い。こんなクズじゃなくまともなひととして死ねたらいいのに。
疲れた。