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時々、脈絡なくフッと過去の記憶が蘇ることがあって。でも、それは決して過去のことではなくて、確実に今の自分を作り上げてる一部になってることを実感する

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時々、脈絡なくフッと過去の記憶が蘇ることがあって。
でも、それは決して過去のことではなくて、
確実に今の自分を作り上げてる一部になってることを実感する。

本当にイヤになる。私が望んだことじゃない。

幼い頃、5歳くらいだったか。
猫が死んで。

泣く母を見て不安になって、おどけて見せたらすごく叱られた。
「この子は猫が死んでも泣きもしない」と。

それを自分の友達にも言うし親戚にも言うし。
親戚が「そんなことないでしょ?悲しかったのよねぇ」と助け舟を出してくれても、
「本当なのよ!」とダメ押しして強調するほど。
だから、妙に納得してしまった。
「私は猫が死んでも泣きもしない子なんだ」と。

それからもう少し私が大きくなって小学2年生くらいだったか、ハムスターが死んだ時。

クリスマスだったかに買ってもらったんだ。
オスとメスを一匹ずつ。

今にして思えば、ネズミ系の生き物をオスとメスと
同じケージに入れておけば子供がどんどん増えるに決まってるのに。
大人のくせに、そんなこともわからなかったんだろうか。
ネズミ算と言うではないか!

当然、あっという間に子供が何匹も生まれて、
でも、たぶん親自身、世話の仕方がわからなかったんだと思う。
なら、当然、幼い私にわかるはずがあるだろうか。

増えるハムスター、汚れるケージ。
懐かないハムスター。
可愛がり方も掃除の仕方もよくわからない。
叱られても戸惑うだけ。

しょっちゅう「あんたが飼いたいっていうから買ったんでしょ! 世話をしなさい!」と怒られまくり、
ある朝、起きると一匹もいなくなっていて。
ケージの後ろ側の枠が大きくゆがんでいて、その隙間から夜の間にみんな脱走したらしい。

ものすごく怒られて「探しなさい!」と言われたけれど、
一体どこを探したらよいのかわからない。

そのまま学校に行き帰ってくると、「庭に行きなさい!」とものすごい形相の母に叱られ、
示されたそこには、ほとんど肉の塊と化したハムスターの残骸が転がっていた。

どうやら、うちの猫が弄んだらしい。
(当時は、猫は勝手に外と家を出入りしていた)。

「あんたのせいでそうなったんだ」と。

「あんたに見せようと思ってそのままにしておいた。自分で埋めなさい」と。

泣き出す私を家の中から冷たく見下ろしつつ、しつこくなじり続ける母。

私がどれだけ無責任でどれだけひどい人間かをくどくどと怒鳴り続ける。

私が泣いていることも、

「あんたはハムスターが死んで悲しいから泣いてるんじゃない。
ママに叱られたらか泣いてるんだ。あんたはそういう子だ」と散々に言われた。

こんなことを言われたけど、実際はこんな言葉じゃなかった。
もっと私の人格を歪めるようなひどい言い方だったけれど、覚えていない。
覚えていたくなかったんだと思う。
あの時の光景はクリアに思い出せるのに、言われたことの詳細が一部抜けている。

泣いてる私自身、本当にどっちなのかわからなくなった。
ハムスターが死んで悲しいからなのか、叱られてひどいことを言われて悲しいからなのか。

なんでこんな記憶を今になって思い出したんだろう。

すごく不思議だったんだ、あの時も。
今になって考えてみても。

金属でできていたケージ。
どうしてハムスターみたいなちっちゃくて非力な生き物が、
自ら脱走できるほどの穴を開けられたんだろうか。

うちの猫がハムスターを狙った?にしても、猫の手であんな風にケージの枠を曲げられるだろうか。

なんだかすごくイヤなことを想像しかけて打ち消す。

まさか、そんなはずは、とも思うけど。

でも、あの時のケージの歪み方・・・・。
ハムスターや猫があんなふうに力を加えることができるとは・・思えない。


母は時々おかしかった。

私が中・高学年くらいの一時期が特にひどくて、
なんだかものすごく感情的になって私を無茶苦茶に責め立てることが多かった。
今にして思うと、日頃の主婦のイライラをぶつけただけ、とか
女性の周期のヒステリーだ、とかでは済まされないようなキレ方を突然し始めることが多かった。

私が部屋を片付けないと言っては怒鳴りだし、
「あんたのもの、全部、外に放り出してやる! 明日、学校から帰ってきたら自分の部屋はないものと思いなさい!」とか、
「片付けるまで学校に行かせない! ママが良いと言うまでちゃんと片付けなかったら、学校まで連れ戻しに行ってやる!」とか、
「学校に乗り込んであんたがどれだけだらしない子か言いふらしてやる」とか。

そんなこと、体裁を気にする母がするはずがないのはわかりきっているはずなのに、
「嘘だと思ってんでしょ! 脅してるだけだと思ってるんでしょ! 絶対にやってやる!」と言われて、
恐怖におののいて泣きながら深夜までかかって片付けたこと度々。

同じように部屋を片付けなくても兄たちがあんなふうに叱られるのを見たことがない。
いつでも私だけ。


自分が大人になってみて、あの頃の母の、娘である私への言動を振り返ると異常だ。

あれが母親かと思うと、にわかには信じがたいほど。

大人になってからのほうが、あの頃の母の異常さが際立って記憶に蘇る。

とことん人格を否定することを言われたり、ヒステリックにものを投げつけられたり叩かれたり、
顔を掴まれねじり上げられたりして、
私、よくぞグレなかったと思う。

というか、よくぞ自殺しなかったと思う。

私が子供の頃は、子供が自殺するなんて事件は皆無といえるほど耳にしなかったから、
そういう概念がなかったとも言える。

今の時代だったら自殺してる。

毒親にされたこと、言われたことは間違いなく内側から私を蝕んできた。

私は自分が信用できない。

悲しみに遭遇したとき、心の中に何かバリヤが張り詰める感じがする。

目の前で悲しみごとが起きていても、心のどこかが硬く閉ざされる感じがする。

みんなと同じように悲しんでいるフリをしなくちゃ、と心の中で焦る自分がいる。

そうして悲しむフリをして、「ああ、私って嘘つきだ」と自分が嫌になる。

そう言う時、心の奥底で小さな声がする。

「猫が死んだって泣きもしない子」と。

感情を素直に感じることができない。

常にどこかが虚ろで、私は冷たい人間と思われているみたい。

たぶん、私、母が死んでも泣かないだろうな。


母と絶縁してもう何年も会っていない。
ある日突然、報せが入るかもしれない・・・っていうか、このままいけば間違いなくそうなるだろう。

たぶん、泣かないだろうな。

もし母がある日とつぜん亡くなったら・・・・そう考えても何にも感じない。
自分でも驚くほど。
悲しみのかけらも感じない。

名前のない小瓶
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名前のない小瓶

すごいお母さんでしたね。
何か変だって感じられたあなたは、とってもまともな人だと思いますよ。
あなたは全然悪くない。
そんな酷い毒親に対抗できたあなたは、とても強い素晴らしい人だと思います。

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