私があなたの歳だったとき、私は混乱していて脆く崩れそうになるのに必死で立とうとしているような状態だった。人とまともに関係を築くこともできず、過去のトラウマに縛られて動けないような状態だった。
あなたは、私が知る限りは健康的な環境に身を置き、周りを愛し愛され、豊かな経験を積み来る未来に向けて準備している。キラキラしていて、あなたに近づきたい人が絶えない。
もしかしたら人知れない悩みが苦しみがあるのかもしれないけれど、月並みではあるけれど、私はあなたを見てるとただただ眩しいと感じる。
しなやかに伸びる体躯、曇りのない、ように見える目的意識、屈託のない笑顔、それを束の間でも共有してくれたときに私の心の琴線が振動したのだと思う。
もし同年代として出会っていたら、何かしら有意義な関係が築けていた、とはとても思えない。
何章も離れていて初めて、生命が感応することができたのでしょう。
あなたの年代で出会った彼が、あなたのように良い心を持っていたらよかったのに。私が成熟さを持ってあなたの年代に生きることができたらよかったのに。
今を生きる、それを怖いと思うことが、私を今生きることから遠ざける。
脳内の快感物質を放出させるために、執着を断てないのはアディクションと同じ。
でも今を生きなければ。アディクションの先には負の結果しかないように思うから。
さようなら、爽やかなあなた。あなたの目が曇ることなく、たくさんの経験を積んでますます素敵な人間になっていきますように。