今日はびわを食べた。
夏がくれるごほうびだ。
夏に感謝しながらびわを食べる。
どうして季節の果物はこんなにもその季節に合う味をしているのだろう。
食べると、ちょうどいまのわたしがほしがっていた栄養がぎっしり入ってると感じる。
こどもは、たねがとてもきれいだと感動している。
「そうだよね。でも乾いちゃうとそれがそうでもなくなっちゃうんだと思うよ。」
わたしはそんな風にこどもがきれいなものをきれいと感じて、おいしいものをいっしょにおいしいって言ってくれるように育ってくれているのをとてもうれしく思って、よけいにびわがおいしくなる。
そんなことは口に出しては言えないけどね。
そうやってきみがいろんなことによろこんでくれていることが、そうやってるだけでわたしにしあわせをくれていることを、きみは気づいていないかもね。