烏羽
どうなんだろうなあ。
日食とかは解らないが、地球の磁場というのか、S極とN極は、長い歴史の中で、反転するような事もあったらしいな。
日食か…、まず日食の影響として考えられるのは、地球に降り注ぐ、太陽光線、紫外線などの減少になる。
そこから考えるとすると、割と地球全体の規模から見れば小さい影響、解りづらい程度の影響だとしても(温暖化とかもそうだが)、結局地球表面上にいる小さな生き物にとっては大きな影響が出るので、例えば多少の時間だとしても、日光の減少が起これば、全体的なものとして、それぞれほんの僅かながらの影響かもしれないが、海の水分の蒸発量の低下からくる、大気中の一時的な水分濃度の減少や、熱膨張などによる風(上昇気流)の減少、それらによる局所的な降水量の増加と、局所的な降水量の低下、なにより気温低下の可能性。
局所的に見れば、光合成を行う植物への影響、それによる作物の不作、また植物を餌とする虫や動物達への影響、延いては食物連鎖のピラミッド図式から見て取れるような、肉食性の生き物たちへの影響、人間への影響も考えられるかね。
俺もまだ、地球だの月だの太陽だの、それぞれの関係性だの、詳しく解っていないし、大した知識がある訳でもないので、まだまだ見落としはあるだろうが、今思い付くものとしてはこれぐらいか。
飢饉はそれなりに説明つくとして。
疫病…は、どうかなあ、割と、人間の認識の問題として、今まで悪い事があった予兆を感じると、悪い事があるんじゃないかという思いから、都合の悪いものに敏感になる可能性もないとは言えんしなあ。
医療の発達と言っても、人間の歴史の中じゃまだまだ年月は浅いと思うし、そこから鑑みれば、疫病というものがどういうものなのかあまり明確に認識されていない時代は、タイミング悪く起こった疫病…というか、日食による地球への全体的な影響、気温低下や日光の減少などから、免疫力の鈍ったであろう人達の間で蔓延したと考えられる事情の可能性や、上に記した通り、蔓延していたものを見つけ出したという可能性もある。
地震は解らんな。
全体的な気温低下などの地球への影響により、元々バネのように溜まっていた地球のプレート同士の歪みが弾けて、地震が起きたとも考えられはするが、プレートへまで及ぼされる影響、要因というのが今ひとつ解らん。
…おっと、月の引力という影響を忘れていたな。
聞いた所によれば、月の引力は潮の満ち引きに関わるとされるが、実際には太陽光の熱だのによる、海水の膨張も関わっているのではないかという説もあるそうな。
…まあ、今の所俺にある知識では、どれだけ考えても月の重力、引力が、どれほど地球の表面に影響を与えるのかどうかよく解らんな。
それに、あくまでそれとなく考えてみただけ、好き勝手な推測、空想や妄想の類でもあるので、もしこれを見る方がいれば、鵜呑みにはなされぬよう。