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〖短編小説〗世界で最も罪な恋 #2「表裏 1」

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◇表裏

「あーもうこんな時間か。号令よろしく」
「きりーつ」
委員長の号令の合図で我に返った神楽 藍は、
一息遅れて挨拶をする。

偏差値平凡、運動神経平凡、ただの高校生の藍は、
ここ、八尋高等学校の二年生だ。

「お前何ボーッとしてたんだ」
彼は茶々路 碗。親が茶道の亭主らしく、
『碗』って名前になったんだとか。

「違和感を覚えたんだよ…それについて考えてた」
「お前らしいな」
相変わらず清々しい顔で笑いかけてくる。

高身長高学力高顔面偏差値。
藍とは正反対の人間だ。

今でも思うが、
何故藍はこんな陽キャと友達関係にあるのだろう。

碗からしたら、ただの邪魔でしかない存在なはずなのに。
(でもなんか話しかけやすいんだよな…。流石コミュ力の塊…)

我ながら面白いことを考えたため、
思わず吹き出しそうになる。

だがふと漏らした吐息にすら、
みんなは気が付いていないようだ。

それも仕方がない。
友達と心から言えるのは碗だけ。
いわゆるモブだ

ここは偏差値が低い。
付近には、藍でも入れる高校はあった。
だがそこまで進路は気にしなくてよい。

藍には『仕事』がある。

進路など考えなくとも、
『仕事』のお陰で資金はある。
難しい授業を無駄に聞かされるよりましだ。

中学の同級生だった碗がこの高校に入るため、
藍もこの高校にした。

それよりなぜ高校に入ったか。
それはコミュニケーションだ。
藍自身も馬鹿だと思っている。

だが『仕事』から足を洗った後、
引き籠るわけにはいかない。
そのためのコミュニケーションだ。

生きる過程でするべきことの上位に入る。
話す術がないのは、
それこそ人間として見てもらえなくなるだろう。

そうなれば退屈だ。
『仕事』は好ましくはない。
職業柄、やめたいと思うことも多々ある。


でもやめることはできない。




お久しぶりです、天ぷらです。

先に謝っておきます。
前回の小瓶の予告日時が誤っていました。
申し訳ございませんでした。

さて。
第一章ですね。

藍の『仕事』が気になる方は、
是非次話をお待ちいただけると光栄です。

次回の投稿は12/7の予定です。
では。

2023 11/23 4:59
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