たまになのだが、思ったことをGoogleの検索窓に打ち込んでみることがある。その内容には「おなかがすいた」くらいのことから「生きるのがしんどい」くらいの幅があり、内容も漠々としているけれど、(それが入力の内容に適切に呼応しているかは別問題として)Googleはきちんと答えを返してくれる。今日もそのノリでふと想起したことを書いてみたところ、宛名のないメール、というサービスがヒットしたのである。
僕は一介の学生に過ぎず、他と違ったところといえば文章を書くということに異常な拘りを持っている、というくらいなのだが、おりふし、創作が上手くいかずにすこし思い悩んでいたために、このサービスがまるでダンサーにとっての舞台、バンドマンにとってのライブハウスのようなものに思え、早速一瓶流してみようか、となったわけである。
僕はさいきん、何も書けないのである。何も、というと語弊がある。小品や掌編、或いはショートショートのような、かつ、心理的描写を中心として織り上げられた物語ならまだ書けるのだが、それ以外、具体化すると、情景描写や会話を織り交ぜたようなもの(これが世に言う小説の大部分である)は一切書けないのである。これが、たいへん困った。創作意欲というのはある意味生理的欲求のようなもので、勝手に湧いてくるのだから、どうにかしてそれを文章に起こしてあげないといけない。けれども、短いようなのを除いて、作品が書けないのだから困るのである。
何か良い方策はないのだろうか。これは俗に言うスランプ、なのかもしれない。とにかく、今はここに色々書けて「ああ、すっきりした」といった感なのである。と、いうことで、何か案などあればお返事いただけると幸いに候。