神様。仏様。天国。彼岸。涅槃。
死後の世界があるかどうかなんて、
わたしは知らない。
だけれども。
否応もなく惨たらしく死に追いやられたひとたちが
みんな、みんな、ひとり残らず
それぞれの信ずる神様、仏様にあたたかく迎えられて
それぞれの天国や涅槃で、安らげるといいな。
どうか、そうでありますように。
強く、強く願うことで、かろうじて
あの凄惨な光景に耐えている。
つらいのならば、見なくてもいいよ
と、思うのと同時に、
つらいからこそ、見るべき意義がある
とも、思う。
わたしは多分、どちらかといえばタフなほう。
神経図太い、とも言える。
耐えられないあなた、無理しなくていいよ。
それは『逃げ』ではないよ。
わたしや、わたし以外のタフで図太い人間が
しっかり見ておくからね。
憶えたこと、少しずつでも、伝えていくからね。
だけど、わたしたちが忘れそうになったら、
その時は教えて。
一言でいい、「忘れてませんか」と。
それまで、力を蓄えておいてね。
繊細でやさしい、あなたでいてね。