この前風邪ひいたとき、いい夢を見た。
僕が風邪をひいたとき、母さんは薬を飲みなさいとかは言わずに、寝てきなさいっていう。
姉妹が風邪引いたときは、「まあ!どうしましょ、〇〇ちゃん。しんどいでしょう?ちょっと、お父さん、〇〇ちゃん熱あるわ。大きな病院に連れていきましょ」って言ってる。
(文字にしたらおかしく見えるけど、マジでこんな感じのこと言ってます)
まじかよ、とか思ってたら三人で病院に車で即出発してた。
あ、行ったなー。静かになったなー。って感じでした。
その時、昼ぐらいだったんです。大きな病院に行っていたから、真夜中に帰ってきました。
家にある食べ物を食べたら怒られるし、料理をしても怒られるからずっと何も食べずに待っていましたね。
すみません、話がズレました。
寝てきなさいと言われたから寝たんです。
それで目が覚めたら、リビングの椅子に座っていて誰かが料理をしている音が聞こえるんです。
音がする方を見てみたら、母さんがかけうどんを作っていました。
その後、母さんが僕を見て「あら、なずな。熱は下がった?お母さん、なずなに元気になってほしいからうどん作ったの。食べれる?」
って聞いてきました。
一瞬 !?ってなった後に、夢だと気が付きました。
「うん、食べたい」
っていうと、母さんはわざわざ器を僕の前に持ってきてくれました。
もちろん、夢の中だから味はしなかったけど、
「美味しい」
とつぶやいていました。母さんは僕に見せたことのない笑みで
「そう、良かった」
って言ってくれました。
そこで、目が覚めました。嬉しい気持ちと、悲しい気持ちが一気に襲ってきました。
母さんに優しくしてもらえて嬉しかった。でも、それと同時に現実ではありえないことだと悲しくなった。
あの日から、母さんに冷たくされるたびにあのときの母さんを思い出す。