「え…」
母はそう言った
「蹴る必要あった?」
母は続けてそう言った
僕は首を横に振った
縦に振ったら「人としておかしいよ」と言うだけだ
なんで蹴ったかは、母が
「あんまり〇〇ちゃんと近ずいちゃだめだよ」
みたいな事を言おうとしたからだ
そういうのが嫌いだと分かっているはずなのに
少し
いやかなりムカついた
でも殴りかかっちゃだめだな
だから蹴った
一発入れた
まあ僕が悪いんだけど
それでも、ムカついたのだ
でも、今回の事でまた自覚できた
僕は我慢しないといけないと
どんなに嫌な事でも
我慢しないといけないのだ
他人を傷つけないようにしないと
そんな事を思っていたら母と兄が会話をしていた
「〇〇さんがこう言ってきて以来嫌いになったんだよね〜」
「まあ〇〇家(僕の苗字)は頭おかしい人が定期的に生まれますからね〜」
それって僕のことかな
そんな事が自然と頭をよぎった
なぜなら、僕は人としての感情が少し欠如してるし
ちゃんと我慢もできないから
でも、僕は母も兄も僕と同じだと思った
兄は金銭感覚がおかしいし
母はデリカシーがない
この家はおかしいのだ
おかしい父と母の間に生まれた
兄と僕
お陰でこんなクズになりましたよ
母が憎い
殺したい
死んで欲しい
ぐちゃぐちゃに殴りたい
あんな事を言う母を
僕は許せない
でも、母は僕を育ててくれた
だからそんな事できない
あー
早く死ねないかな