誰かに優しくしたからって、
困った時に、その人から同じように優しくしてもらえるとは限らない。
誰かを庇ったって、
こちらが追い込まれた時に、その人が庇ってくれるとは限らない。
誰かが困っている時に、手助けしたからといって、
私が困っている時に手助けしてくれるとは限らない。
みんなの不満を代弁したけど、いざとなると自分は無関係という顔をする人たち。
正しいと思うことをして、居場所を失う。
優しい人は、誰もが持っている程度の不器用さを大きくあげつらわれて馬鹿にされる。
バカな奴らは、声が大きくもっともらしいことをほざくヤツをあがめる。
ある種の宗教。
みんなが拝んでいるものが正義で、
(怪しいと思っていても)自分だけ異を唱えて信者に叩かれるのが怖いものだから口をつぐむ。
その信者たちだって、実は本心から拝んでるわけじゃないのにね。
みんな互いを縛りあってる。
味方だと思っていた人も、次の瞬間には素知らぬ顔。
これが世の中というもの。
わかってたけどね。
どの人も悪い人じゃないの。
でも弱いの。
目立ってしまって悪者にされてしまった私を
ヘタに庇って巻き添えは食いたくないの。
庇うどころか、仲間とも見られたくないの。
日頃、優しくて「良い人」たちが、ものの3日の間によそよそしくなった。
私はおんなじことばっか繰り返してるなぁ。
ひとりで奮闘してる。
空回りばかりしてる。
私は自分のためだけには頑張りきれない。
でも人のためなら無理も効く、強くもなれる。
でも、そうして体を張ってみんなを守ったつもりでも、
気づくと後ろにいたはずの人たちがいないの!
いっつもそうなの!
はじめてそんな経験をしたときはガクゼンとしたけれど、
さすがに今では、
腹が立つというより、悲しいというより、「あぁ、そういうもんだよね」と、
妙に人ごとのように眺めてる私がいた。
これを達観という。
笑えるわ。
人間なんてそんなものだよね。
期待は捨てたわ。もう何年も前に。
自分を守れるのは自分しかいない。
時々、心の奥底がきゅうっと痛くなるほど
「誰かに守ってほしい、どんな時でも絶対に味方でいてくれる人に出会いたい」
っていう強い渇望が湧くけれど。
でも、自分を守れるのは自分しかいない。
嫌というほど思い知ってきたから。
今、目の前にいるのは良い人で優しい人。
でも、次の瞬間には私とは無縁の、単なる通行人のフリをする人になり得る人。
もっとひどくすれば、一瞬にして私を攻撃する側にもなり得る人。
それでも、今は優しい。その優しさが有難いと思っていれば、許せる・・・かもしれない。
それにしても・・・・私は魔女狩りの時代なら、真っ先に吊るし首になるタイプだろーな。
戦うなら吊るし首になっちゃダメ! 絶対に!
正義が負けるだなんて思わせたらバカな奴らの相手の思うツボ!
だから私はもっともっと強くなる!
何をしたって私を傷つけることなんてできない!
だから私と目を合わせない人にも挨拶する! 元気に! いつものように!
あなたの弱さなんかどうでもいい!
思いしればいい!
自分の卑怯さを。卑屈さを!
私は卑怯者にはなりたくない!
だから元気に笑いながら仕事してる。
周りがいろいろ噂してるんだろうとは思うけれど、
もうどうでもいい!
私はこんなことじゃ負けないから。
こんなバカげたことじゃ。絶対に!