小さい頃は、生きるという事がこんなに大変で鬱屈としたものになるとは思わなかった。
何をするにも無気力で、それに焦りつつ、それを紛らすためにビクビクしながら趣味をするという生活。
それが社会的に間違っているという事はよくわかるし、いつか、責任だとか、そういったものを背負わなければ行けないのだということも自覚出来ていると思う。
しかし、どれだけ偉大な人物の、どれだけ素晴らしいご高説を聞こうと、その人の言葉に重さを感じられない。
昔は、教師はまさに正しいものだと思っていた。
でも、いじめを助長したり、そういったあまりにも人間的すぎる面を目にする度に、この世界に絶対はないということを思った。
そうしていくと、人生はなんて空虚で、辛いものなのだろうと思わずにはいられなくなる。
河童という物語の様なら、私は生まれることを望まなかった。
ずっと、世界は大きくて、偉大で、壮大で、涙無しには見られない光景があると信じていたい。
でも、あまりにもこじんまりとしたこの世界を眺めると、どうしようもなく暴れだしたくなる。
本当に、あまりにも生きる事が怖すぎる。
人と話すと、何か、すれ違っていると感じる。
同じ場所をぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐると、本当にくだらないと感じる。
共感を得たことが何度あったか。
どうしてか、皆の返事は聞き馴染みがあって、つまらない。
求めていない型にはまったアドバイスとか、分からないとか、もはや無視とか。
人生なんて、もう、それほど正しいものが確立されているんだろう。
それが正しいんだろうなあ。鬱陶しい。
何を思っても空虚すぎる。
おかしい。