私の親はいわゆる毒親です。
物心ついたときには、目の前で怒った母親がベビーカーをバキバキにしてるのを見て、泣いていました。私の記憶の中で一番古いものがそれです。
小学校入学直後は、宿題をしていて、鉛筆の持ち方が違っていたり、消し跡が残っていたり、分からずに何度も間違えたりすると、キレた父親に殴られ蹴られました。机の下に逃げ込んだ私は追い詰められ、激しい暴行のあとに残ったのは骨が折れたかと思うような痛みでした。
そこから勉強をがんばり、小学校ではいつも100点、中学校では学年1位もとってきましたが、褒めてもらえることはありませんでした。それでも、先生と友達からの称賛に救われていました。トップレベルの高校に合格したときも、親からは「手続きがめんどくさい」と罵られるだけでした。
家を追い出されたこともあります。兄弟喧嘩のあとに私だけ、母に髪をつかんで引きづられ、「ゴキブリ」と言われながらほうきで体じゅう叩かれたあげく、夜に外に出されました。誰にも助けは求められませんでした。
病院にも連れていってはもらえませんでした。高熱が出てフラフラになっていたときも「迷惑だから行くな」と言われ、私はこのまま死ぬのだろうか、そしたら楽になれるのかな、なんて考えていました。
中学校で先生が気づいてくれて、いっしょに児童相談所に行くことになりました。そこで親が呼ばれて面談をして、家に帰ることになりました。児童相談所の職員の前では反省してる感じを出してたのに、帰った途端、「なに迷惑かけてるんだよ」なんて怒られました。
結局そのあとも、包丁を向けられたり、用意したごはんを捨てられてゴミと混ざったものを「食べろ」って言われたり、過干渉だったり、いろいろぶつかったりしていました。
そして2回目の児童相談所に行くことになりました。その日のうちに保護してもらいました。家から離れて落ち着いて生活できる場ではありましたが、本当にルールばっかりで外出もできず、なんで虐待を受けた側の子どもがこんな環境に閉じ込められなきゃならないんだ、という思いはずっとありました。何回も面談して、約2ヶ月後に家に帰りました。
でも人間って変わらないものなんですね。あれから親はずっと怒っています。
もう何も希望がもてない。
夢も、いつのまにかなくなってた。
寝て、食べて、勉強して、そしていずれは仕事をすることになるのかな。
そんな人生になんの意味がある?
無駄の繰り返し。
苦しいだけ。
ああ、生まれてきたくなかった。