このシリーズはしばらく間が空いちゃってたけど、最近忙しかったこともひと段落ついたのでとりあえず再開。
これは、彼についての私の記録。
自分の気持ちを整理するために、独り言のように書いているものです。
彼、というのは、ただの友達でも仲間でも恋人でもない私のたいせつなひとのこと。
血は繋がってないけれど心は繋がってるような、私が"家族"と呼んでいる人のことです。
だけど今回は私自身についてのことが多くなります。
長いです。
(高1編も読んでくれたら嬉しいです。誰かの心の中を覗いてみるような感じで、ちょっとした暇つぶしになればいいな。)
※この小瓶を読んでいて嫌だな、と感じるところがあったらすぐに閉じることをおすすめします。小瓶主は読んでくれる方々に不快な思いをさせたくありません…
私と彼は無事2年に進級した。
進路の関係で別のクラスになって、会う機会が急に減ったから、同じクラスを見渡して彼がいないのが新鮮で、少し寂しかった。
だけど、環境がガラッと変わって毎日が楽しみだった。
その頃、私は同じ部活のある先輩に好意を抱かれていた。
その人…仮にD先輩とすると、D先輩には入部した頃からお世話になっていて、尊敬していた。趣味も合ってたし。
だけど、失恋して自己肯定感がほとんど消失してから他者からの好意が怖かった私は、先輩があからさまに私をえこひいきするような言動を見て見ぬ振りしていた。
時々そのことは彼にも相談してた。
こんな自分を好きになるなんておかしい。
なんでこんな醜い人間を好きになれるんだろう?って思って、普通にLINEが来るだけでも恐ろしくなってしまった。
先輩は私のことわかってない、いい子にしてる取り繕った私しか知らない。怖い。それ以上近づいてこないでほしい。
でも、正直にそう伝えて関係を崩すのが怖い。相手を傷つけてしまう。周りの人にも話が回っちゃってみんな離れて行くかも…だけどこのままにしておくのはつらい…
……って、そんな風にモヤモヤしてた。
そんな中、先輩たちの引退試合の朝、D先輩からLINEが来てた。
告白された。
傷つけないように、尊敬してる先輩だからこのままの関係でいたいですって伝えた。
その日の大会で先輩は調子を崩しまくった。
顧問の先生が「最後の大会なのにね、こんなにDが調子悪いの見たことない」って言ってるの聞いちゃって、私のせいだって焦った。
大会の間は返事せず、終わってから断るっていう方法も考えてはいた。そんなことするなんて失礼だと思ってできなかったけど、もしそうしてたらチームの成績も良いものになってたかもしれないし、私が先輩を好きになれてたら、また、自分を少しでも好きになれていたら、怖がらずに受け入れてたら違ったのかな…なんて思った。
他の先輩たちが泣いてる姿とか、D先輩が酷く落ち込んでた様子を見て、いつものD先輩だったらきっとまだ勝ち進めてたのにと思って泣いてしまった。
フードを被って泣いてた時に彼が気づいてくれて、少しだけ辛さが和らいだ。
その大会以降、D先輩とはほとんど話さなくなった。
最初の方に書いたように、私と彼は別のクラスになったから、当たり前だけどお互い別の友達もできた。
その中で、私はEくんという人と特に仲良くなった。
お互いの過去の恋愛話とかをするときに、冷静に、でも優しく聞いてくれるのが嬉しかった。
Eくんは、話を聞いて自分の立場からアドバイスをくれる訳でも、相手を非難する訳でもなかった。
ただ私の話を聞いて静かに頷いて、まるで自分のことのように痛みを感じてくれるような人だった。
だから、これまでは彼にしか話せなかったような自分の内側のことも、Eくんになら話せるようになった。
色んな話をしているうちに、Eくんからの好意が伝わってくるようになった。
自意識過剰なんじゃないかって思って怖かったけど、D先輩に対する抵抗感のようなものはなくて、怖いけどもっと仲良くなりたい、そばにいたいと思うようになっていった。
誰かに愛されたくて、誰かに必要とされていたくて、依存し合いたくて、でも、矛盾してるようだけど、誰かを好きになるのはずっと怖かった。それはEくんも同じだったらしい。(Eくんも1年くらい前に結構つらめの失恋をしてたらしい)
その頃の私はSNSも全然やってなくて(宛メのことも知らなかった)、同じ気持ちの人に初めて会ったから、似たもの同士で惹かれていったんだと思う。
しばらくして、Eくんとお付き合いを始めることになった。
ある日の部活で彼にそれを伝えたら、普段の声でおめでとう、って言われた。
だけどそこで、ふと、私ひとりだけ幸せになっていいのか?と思った。
それまで色々な話をしてきた。お互いの醜いところも見せ合って、傷を慰め合って、時には消えたいねと賛同して、一緒だった。それなのに、彼を独り取り残していいんだろうか?
急に罪悪感が襲ってきた。思えばEくんと出会って数ヶ月の間、彼から以前までのような話を持ちかけられることは少なかった。彼はEくんが私に向けている好意にはじめに気づいた人物でもあるだろう。だから、もしかして今までひとりで抱え込んで、私の幸せを邪魔しないように息を殺していたんじゃないのか?本当にそうでないと言えるのか?
自意識過剰にも思えるけど、当時の私は本気でそう思った。
ひとまずこんな感じ。
2学期以降のことは時間を見つけて書きます。また相当間が空くかもしれないけれど、あの頃の気持ちをおぼえているうちに書き残したい。
また来ます。