年齢を重ねていくたびに生きる気力がなくなっていった。
親より先に死ぬことはダメなことだと思い我慢してきた。
母ちゃんがいなくなってしまった。
闘病生活が辛くて母ちゃんは薬の副作用などで時々、死にたい、殺してとつぶやいた。
それでも母ちゃんは俺達の為に頑張るねと言ってくれた。
新薬を嫌がりながらもお母さんこの治療頑張るねと毎日お見舞いに行って肩を揉んだり世間話をして笑って最後には気をつけて帰ってねと言ってくれた。
俺は明日も来るからね。っと帰った。
本当にいつもの母ちゃんだった。
次の日に医者から電話が来て危ない状態と言われた。
すぐ病院に行ったら酸素をつけて苦しそうな母ちゃんがいた。
酸素はつけてるが溺れてる状態と同じだと言われた。
薬を投与し少し落ち着き医者が大丈夫そうですねと帰って行った。
俺は安心してこれさえ越えればまた母ちゃんと一緒に笑いながらテレビを見れる、一緒にご飯が食べれると思った。
少し時間がたちまた危篤状態になった。
担当医に電話するが連絡が取れず母ちゃんは俺達に殺して殺してと言いながら意識が遠のいて最後を迎えた。
溺れた状態を8時間。苦しかったやろな。
俺は殺してあげる事もできず。ただ母ちゃんに頑張ってくれと無慈悲なことをずっと言ってしまった。
なにもしてあげれなかった。
自分のことが今まで以上に嫌いになる。
もう何もなくなってしまった。
いろいろ考えているが材料などはまだ集めてないしうまくいくか不安だ。
兄弟には迷惑をかけてしまうだろうな。
医療ミスだったとしても母ちゃんは生き返らない。
生きていくのはただ疲れるだけ。
悲しみも喜びもいらない。
今年中には俺も最後を迎えたい。