僕の現在位置です
髪を切ってきた。ついでにヘアスタイルを変えた。
心機一転、新鮮な心持ちだ。
午前中たくさん動いたから、お腹が空いたな。
小瓶を流したらご飯にするかね。
空耳の話を綴ったときに、宇多田ヒカルのこれまでの曲を聴いていて思った。
やっぱり彼女は日本では生きづらいタイプなんだろうな、と。
それと同時に、僕自身も、彼女の生き方や価値観と共鳴する部分を多く持っているってことに気付いた。
気付いた、というより、気付かされた。
「君に夢中」の初めのヴァースで歌われているこの言葉。
“才能には副作用” “栄光には影が付き纏う”
やっぱりね、そうだよね、って。
僕は宇多田ヒカルの友人じゃないし、会って話したことがあるわけでもない。
だけど、この詞を読んで、僕が心の中のわだかまりとしてずっと抱えてきた気持ちを、彼女が楽曲に昇華させてくれた、そんな気がしたんだ。
「For You」のテーマの部分にも、深く共感できるフレーズがある。
“誰かの為じゃなく 自分の為にだけ 優しくなれたらいいのに”
この曲を、壊れそうな恋にすがりたい気持ちを表したものとして解釈することも、もちろんできるし、たぶん多くの人がそう感じるだろう。
でも、これを少し違った視点から俯瞰してみると、とても内省的な思いが歌われていて、しかもそこには救いがないのだ。
“孤独” という語が多く出てくるのも、この曲の大きな特徴。
この For You という楽曲には、すごく不思議な引力を感じる。
この体験や自身の価値観を、誰かと分かち合おうという気持ちは、特にない。
自分の心の中の引き出しにそっとしまっておければ、それでいい。
きっと、理解されないと思うし、ちょっと間違えると「感情の押し売り」みたいになってしまうから。
僕は、理解されなくても大丈夫。そんなことにはもう、とっくに慣れている。
そんなはなし。
今回の BGM:
FRIEND II / 浜崎あゆみ
ともだち with 小袋成彬 / 宇多田ヒカル