23239149。昨年のことですが、友人の結婚式にお呼ばれしました。子どもがもうじき生まれるというので、その時のことを思い出しました。
新郎とはある意味で戦友とも呼べる間柄でしたので、久しぶりに会えるのが楽しみでした。
夏の昼下がり、挙式が終わって披露宴の前に余興が始まります。中庭でブーケトスならぬテニスボールトスをやることになり、私はそろそろとお酒のグラスを持ってパラソルの下へ。こういうものは、少し離れたところで眺めるのが好きなのです。
何でも、ボールを見事取った人には景品があるとのこと。そろそろ木影で煙草でも吸いたいなぁと思っていた矢先、新郎がボールを打ちました。綺麗な放物線を描きます。私が眺めていた人だかりを飛び越える。
ん?私の方へ飛んでくる。世界がゆっくりになります。軌道からして、パラソルにあたるか、或いはその後ろへ飛んでゆくか。後ろ?そこには植木が茂っている。誰も取れないというのも、場が冷めるだろうか?
この間、文字通り一秒。グラスをテーブルに置いて、私は跳躍していました。ボールは手に収まります。
司会の女性が、
ええー!凄ーい!おめでとうございます。凄いジャンプを見せてくれたお兄さん、どうぞ前へ!
端の方に居たことが仇となり、人だかりの中を歩いてゆきます。とても気恥ずかしかったので、こうなればもう、はっちゃけるしかない、と割りきった私は、
お前、狙っただろ〜笑 本当におめでとう! と言って新郎とハグしました。夜勤明けでしたので、お酒は随分セーブしていたのですが、そこからはもう吹っ切れてしまいました。新郎のスピーチの時には、密かな特技である指笛を鳴らし、披露宴が終わった後、帰り際には泣きながら彼にハグして来ました。
彼らを見て、2という数字を連想しました。そして、それが3になり、4になる未来を感じました。これは美しい数字です。私の中に黒い染みが滲む。
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