闘病記って知ってますか?
病と闘う記録と書いて、闘病記です。
世の中には沢山闘病記があります。
書籍のもの、ブログに書かれたものなど、媒体も様々です。
病気になってしまった経緯や入院生活のこと、辛かったことや嬉しかったこと、病気になってみて初めて気がついたこと……
多くの闘病記には、日記のような形でそのようなことが綴られています。
私はつい先日、「ワイルズの闘病記」というブログを読んで泣きました。
ワイルズの闘病記は、2009年〜2010年にかけて当時高校2年生だった白血病患者の男性・ワイルズさん(HN)が投稿していたブログです。
ワイルズさんはプログラミングやゲーム、フィギュア、漫画やアニメなどが好きなごく普通の男子高校生。まあ、少しオタク気質ではあるかもしれませんが、結構どこにでもいる普通の男子高校生です。
小学生の頃に白血病を発症。
完治したかと思いきや、中学生のときに白血病が再発してしまいます。
白血病と闘いながら勉強に励み、なんと全国有数の難関大学・東京工業大学の附属高校に入学。再発した白血病も無事完治し、「エンジニアになる」という夢を掲げ、部活に励み、楽しい高校生活を送っていた矢先に、白血病が再々発。そこで、ブログを立ち上げ、闘病記を書き始めました。
「ワイルズ」というハンドルネームは、フェルマーの最終定理を証明したフランスの数学家であるアンドリュー・ワイルズからとってつけたそうです。
ブログは主に治療経過や今日あったこと、これからやりたいこと、趣味のゲームやフィギュアの話で埋められています。
ワイルズさんはその後、治療の努力虚しく2010年8月1日にこの世を旅立ちました。
生きていれば今頃31歳です。
ブログ開始当初のワイルズさんの書いた文章
是非見てみて下さい。
http://pon4416.blog65.fc2.com/blog-date-200903.html#:~:text=TB(0)2009.03.06-,%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%82%8B%E6%84%8F%E5%BF%97,-%E3%81%93%E3%82%93%E3%81%B0%E3%82%93%E3%81%AF%E3%80%82%0A%E6%98%A8%E6%97%A5
宛メには生きるのが辛い、消えてしまいたい人が沢山います。
そういう人にこそ見てほしいです。
「生きろ」「死にたいなんていうな」なんて言うつもりはありません。
私も一時期、死にたいと思っていたときがありました。
幸い、良き友人と良き環境に恵まれ、元気を取り戻しましたが……もし今の環境に出会えていなかったら、と思うとゾッとします。
この「ワイルズの闘病記」からは、生きる気力を分けてもらえるような気がします。
是非、ご覧ください。
それでは。