私は生まれて与えられた性別に安心感はある。しかし、永遠に生まれたままの性別を引き受けることについて不信感や違和感もある。
それは、生まれた時と全く別の性別になりたいということではない。
どっちでもいいんだ。本当は、自分に性別がないんだったら、それが一番いいと思う。
でも、生まれた時の性別を引き受けてしまったから、もう逃げられなくなってしまった。
今さら何を言っても、若者がまたバカなことを言ってるだけ、いつか性別にまつわる悩みも失せるとしか思われかねないだろうし。世間からまた一人、声のデカい迷惑な少数派が現れたと思われて攻撃されるだろうし。
それでも、私のこの悩みはなくならない。なぜなら、世の中人は二つの性別だけで分けられるわけではないと、私は気づいたから。私はこの気づきを覆い隠す理由はないと考える。それは不都合な真実でも何でもなく、事実なのだから。
自分が生まれたままの性別で生きてて何ら問題はない、そう思う人はそれでいい。人によって見える世界は違う。私にはそう見えただけ。
男と女、その二つがあっていい。でも、人の性のあり方はその二つだけじゃないと私は考える。
何も、社会を根本からひっくり返して崩壊させようとは思わないし、そんなの望まない。男と女、それ以外の性のあり方も存在するというだけ。その事実がもっと世の中に認知されてほしい。
で、話を戻すと、私は生まれた時の性別を選択することはあるが、結論としてはそんなのどうでもいい。今の社会があたかも二つの性別しか存在しないようになっているから、仕方なく引き受けてるだけだ。
しかし、そんな現在ともいつかは決別したい。今は裕福なわけでもないので自分の好きなようにファッションを楽しんだり、どこかへ行って居場所を見つけることはできないが、もっと暮らしぶりがよくなったら私は変わりたいと思う。
退屈な日常に嫌気が差して刺激を求めたいわけじゃない。自分が生きやすい方向に行きたい。それだけ。
私は自分が変われるんだと信じたい。
