ななしさん
恵まれた人間よ わかるで?言いたいことは でもな、お前がおもんないんやって言うお前がおもろないから、私の人生がおもろないんかもしれん お前、私の人生がおもろくなるように何か言うてみいや 神様がおもろない私を誕生させた意味が、お前にあるかもしらんやん お前には人を笑わす才能があるかもしれん 今、笑いの神様がお前を試してると思って、何か言うてみてや
小瓶主様が言いました。
そして恵まれた人間は知りました。
自分が 面白くない人間であることを
そして 恵まれた人間は 少しだけそのことがしばらくは気になりましたが
恵まれているので、その後は特に何もなく時が過ぎていきました。
小瓶主様も、その後特にそれを気にするでもなく
やっぱ恵まれた人間もおもんないし私の人生ってこんな感じか まあ私がおもろない人間みたいやしな どうにかならんかな神様 と思って時が過ぎました。
2人は知りませんでした。
その出来事とその会話が きっかけとなり
恵まれた人間は お笑い芸人を目指し
小瓶主様は人生を面白くする為にギャグ漫画家となり、ヒット作を作ることになることを
恵まれた人間は鏡のように何でも言葉が跳ね返っては跳ね返すネタで活躍し
小瓶主さんは 『自分、笑いの神らしいねんけど』という作品でヒットしました。
作中で、笑いの神は 何で自分が面白くないか 友達の恵に訪ねました。
「ほんまお前そんなこと言うからおもんないねんて ええか?今から頑張って私がおもろいこというから、何か返すんやで?ええな?いくで?」
恵の渾身のギャグは、全く面白くありませんでしたが、主人公の笑いの神は苦笑いでこういいました。
「ほんま、おもんなくて逆におもろいかもしれんわ」
そしてわかったのです。
小瓶主様は おもろない をいつか
こうして 逆に考えたら面白いかも と
面白いにポジティブに変えるために生まれてきたかもしれないということを
少しでも元気になってくれたら嬉しいな