後輩がムカつく。
部活のグループラインで同学年同士で雑談すんな。自分たちのグループライン作ってそこでやれ。目障りすぎる。というか、先輩が大勢いるグループラインでよく雑談できるな。神経図太過ぎないか?
私は決して真面目な方ではないけど、君ら不真面目すぎよ? 自主練の時間に練習してるとこ見たことないもん。楽譜読めないんなら読めないなりに努力しろよ。なんかこれ言うとめんどくさい先輩感マシマシで自分でもすごい嫌なんだけど、私が一年の時はもっと練習してたし、多分もっと上手かったし、これは憶測でしかないけど、多分もっと良い後輩してたと思うよ? もうちょっと、ほんとちょっとでいいから頑張ってくれよ頼むから。
最後のコンクールで、万年銅賞だったのがようやく銀賞取れそうだったのに、事前に「綺麗な和音にしたいからここは三年生以外音入れたらダメ」って先生が念押ししてたところで、本番君らが何故か音を入れて不協和音作っちゃったせいで、審査点あと2点足らずで銅賞だったんだよ? もうほんと泣きそうなんですけど私。最後ぐらい、銀賞ぐらい取りたかったよ。
表彰式の帰りの車の中での、私ともう一人の副部長くんと部長ちゃんの3人の重くて悲しい空気とか、君ら想像したこともないんでしょ。部長ちゃん、あれから体調不良って言ってしばらく部活来なかったけど、あれ本当は銅賞だったのがショックで部活行けてなかったんだよ。私、LINEで部長ちゃんの愚痴いっぱい聞いたよ。部長ちゃんは可愛くてコミュ力高いから、君らよく部長ちゃんの前だけ声色変えて媚び売ってるけど、その大好きな部長ちゃんを追い詰めたの君らだよ。
君ら口を開けば顧問の愚痴、クラスメイトの愚痴、先輩(私の同輩)の愚痴ばっかじゃん。いや、愚痴っていうか陰口じゃん。「ブス」とか「キショい」だけで会話してるじゃん。顧問とクラスメイトの陰口は百歩譲って良しとしても、よく私の前で私の友達の陰口言えるわ。さっきも言ったけど、神経図太過ぎじゃないか? 心臓に毛生え過ぎじゃないか? 精神状態どうなってんの?
私が一年の時の三年は、優しくって付き合いやすくって、同い年の友達みたいな距離感でいてくれて、それでいて確実に私たちより上にいて、尊敬できて、訊いたら教えてくれるけど練習に過度に干渉してくることはなくて、ちょうどいい距離感で練習に付き合ってくれて、本当にいい先輩だった。だから、私もそんな先輩でいようと張り切って君らを迎えたのに。なんなの君ら。分かんないとことか、訊かれたことないんだけど。
先輩に訊かないくせに、ヒソヒソ陰で「Hana先輩が私に全然教えてくれない」とか言ってるの知ってるからね? いや、もし訊いてくれたら全力で教えるのに、訊いてこないのそっちじゃん。だからと言って無理やり教えたらまた「Hana先輩がうざい」とか言うんでしょ? うざいのはそっちだよほんとにもう。やめてくれよ。
私に訊かないなら訊かないで、楽譜の読み方とか自分で調べて練習しなよ。演奏の参考音源とか、君ら家で聴いたこともないんでしょ。私、新しい楽譜配られる度にグループラインに参考音源のリンク貼ってるじゃん。できるだけのことはしてるじゃん。どうして真面目にやってくれないの。
私らもうすぐ引退するけど、その後君らどうすんの。
二年生に2、3人だけちゃんとやってる子がいるけど、それ以外はもれなくサボり魔兼陰口製造機じゃん。
部活、崩壊するよ? ちゃんとやってるあの子達が可哀想でならないよ私は。
来年からは、もうコンクールにも出なくなるんじゃない?
私が一年のとき、先輩が陰口言ってるのとか聞いたことないよ?
陰口どころか、愚痴も聞いたことないし、なんなら「だるい」「サボりたい」とかいう負のコメントすら聞いたことないよ?
それに倣って、私らもそういう言葉言わないように気をつけてるのに、私らが気をつけてる分君らが言いまくってるじゃん。
唯一の私と同じ楽器の後輩ちゃん(Hちゃん)さ、部長ちゃんと2年の真面目なAちゃんの前ではキャピキャピ明るい可愛い子なのに、私の前では「だるい」「サボりたい」「辞めようかな」しか言ってないじゃん。私、君がこの三つ以外の言葉言ってるの、本格的に聞いたことないかもしれないんだけど。この三つと、あとは「おはようございます」とかの最低限の挨拶しか言ってなくない? いや、最低限の挨拶すら言ってなくない? 逆に凄いかもしれない。
「辞めようかな」「辞める」「辞めたい」って言ってるのに、なかなか辞めないじゃん。そんなに辞めたいならとっとと辞めてくれよ、辞めてくれた方が正直私は嬉しいよ。なのになんで辞めないんだよ。辞める辞める詐欺じゃん。
この間の新人戦壮行会での演奏、吹いててちょっと泣きそうになったよ。
自分たちの演奏が酷すぎて。
これさ、君ら吹いてて「私たちヤバいな、もうちょっと練習しないとな」とかそういうの思わないの? この次の日の練習でも、先生がいなくなった瞬間席を立ってトイレとかにみんなで行ってサボってたよね。どういう思考回路してるの?
もう1ヶ月弱ぐらいで引退だけど、最後の演奏が心配でならない。もう半分は諦めてる。
私たちの最後の演奏が、最低な後輩たちによってぶち壊される。台無しになる。悲観的な考えしかできない。
後輩が1ミリも可愛くない。もう本当に大っ嫌い。
頼むから、お願いだから、最後ぐらいは最高の演奏をさせてほしいのに。
私たち三年生はもう全部吹けて、表情もつけられるのに、後輩たちの殆どがまだ自分のパートを半分も譜読みできていない。
もう駄目だ。無理だ。
尊敬する先輩たちにも、3年間辛抱強く見てくれた顧問の先生にも申し訳ない気持ちで一杯。
213971通目の宛名のないメール
お返事が届いています
Hana
(小瓶主)
名前の有った小瓶さん
お返事ありがとうございます。
私の言いたいことを見事に代弁してくださっていますね。その通りです。
陰口を言うぐらいなら直接言ってくれた方がまだ辛くないのに、と陰口を言っている人を見るたびに思います。敵か味方かはっきりしろよ、と。
私の学校は文化部が少ししかないので、「運動は苦手だけどなんか部活は入っときたいなー」という人たちがほぼみんな吹奏楽部に流れ込んでくるんですよね。なので、こういう人たちが入ってくるのも、まあ仕方ないと言えば仕方ないのですが。にしても困ります。
私も普段は後輩たちに優しく接しているつもりですし、他の私の同輩たちや先生も優しい人ばかりなので、彼女たちは心底居心地が良いんだと思います。おそらく、退部することはないでしょう。厄介なことです。
名前の有った小瓶
ムカつく後輩だという事がひしひしと伝わります。
やる気がないのに部活にいないで欲しい。
そんな奴らと同類に見られたくないし、無視して自分だけでやるわけにもいかないだろうし苛立つのも当然かと思います。
なんで後輩連中は部活やってるんでしょうね?
一緒に協力できる仲間なら嬉しいけど、ただ所属が同じだけで足を引っ張るだけなら仲間じゃないし、外から見たら同じ部活の仲間として見られるし、ただの敵より嫌な存在です。
Hana
(小瓶主)
僕の現在位置さん
お返事ありがとうございます。
やっぱり、吹奏楽部に人間関係トラブルはつきものですね。
高校に行っても恐らく逃れられないと思うので、頑張って向き合っていこうと思います。
この小瓶を書いたときは多分だいぶ心が荒んでたんだと思うんですけれど、幸いにも私は嫌なことは一晩寝たら忘れるタイプなので、もう全く辛くありませんw
明日も部活行ってきますw
僕の現在位置
Hana さん、
久しぶり、部活おつかれさま。
問題児だらけだとトラブルが絶えないから大変だけど、Hana さんは本当によくやってると思いますよ。
学年ごとのキャラクターの違いもさることながら、個々人の態度があまりにも悪いなぁと。
自分なりに信念・信条を貫いて生きていても、チャランポランな奴ら(あえて「奴ら」と書きます)が足引っ張るから、まるっきし台無しにされてしまうんですよね。
コンクールのエピソードがまさにそれで、あと少しで銀賞に手が届くというところで叶わなかった、Hana さん、もうひとりの副部長さん、部長さんもとっても悔しかったでしょう。
原因は書いてくださった通りかと。
本番で不協和音を奏でてくれやがるとは、「あなた達、何か恨みでもあるわけ? 言ってみな、ぶっ飛ばすから」と思ってしまいます。
でもそれを言わずにグッとアンガーマネジメントできている Hana さんは本当にえらいし、人間的にもおとなだと思います。
問題なのは後輩たちが無自覚である点、先輩たちを立てることをまるで解っていない点です。
目上を立てることができないというのは、つまり尊敬の念がまったくないということなのですが、それは後輩たちの普段の様子に如実に表れています。
言わずもがな、といったところでしょうか。
「一刻も早く辞めろ」というお気持ちは痛いほど理解できます。
僕でよければお話、聞きますので。
> 練習に過度に干渉してくることはなくて
> ちょうどいい距離感で練習に付き合ってくれて
ここ、すごく大事だと思いました。
基本的に、先輩は後輩のことを優しく見守る立場ですよね。
いつも窓口を開けておくことが必要だと思うんです。
ときに「頼りにしてるよ」と伝えて自信をつけてもらって、いざというときには助け舟を出す。
でも、あくまで自尊心を尊重することを忘れないようにしていましたので、助け舟を出すタイミングが遅かったなと反省することも多々ありました。
僕が高2のときの話...
アンサンブル・コンテストに初めて出場するプレイヤー(中2)がけっこう重責を担ってて「ああでもない、こうでもない」と調整を重ねたんですが、本番前まで落とし所が見つからず、さすがに焦りを隠しきれない様子でして。
「頑張ってるね。音ははまりそう?」と訊いたら「僕の現在位置さん、すいません。もう無理かもしれません」と。
その後輩はホルンだったのですが、「そっか。ちょっと貸してごらん」と言って彼の譜面をさらって見せてあげました。
「この音が低いからいつも合わないね。いま聴いてもらって分かったと思うけど、僕が吹いても低いからたぶん楽器のクセだ。替え指で対応すれば問題ないよ。急な変更で申し訳ないけど、他はできてるからここを重点的にやろう」
彼は心の何処かで「替え指は邪道」と思ってたみたいで、「いいのいいの、それで。トランペットにもピッチを微調整する替え指あるから」と言ったら「はい、頑張ってみます!」と言ってくれました。
実は僕の1つ下にホルン吹きがいて、本来はホルンパートの中で解決できそうなことだったんです。でも、中2のその子は上に相談できなかった。
なぜかと言えば、2つ上の先輩がコンテストに出ないのに自分が出ることになった、それって間接的に「ボクは先輩より上手ですよアピール」になってしまうんじゃないか? そう考えたそうなのです。
(それとなく高1の当人に訊いたら「特に下からの圧は感じてないっす。コンテストには良い思い出がないから出たくなくて」とのこと)
この子が部活を辞めないでいてくれたら、優しい先輩になるだろうな……と思いました。
彼は医大受験で早期引退しちゃったんですけど今でも連絡取ってます。
大学に進学してからもちょくちょく母校の部室に楽器持って顔出してたんですが、ある日、カラオケ仲間(クラリネット担当の後輩)から衝撃的な話を聞かされまして。
「僕の現在位置さん。知ってましたか? 今の部長のKさん、去年マネージャーだったときに(Kの1つ下の)Tさんに仕事を外注してたんですよ。しかも有償で。受ける方も受ける方ですけど、どう思いますか?」
「なにそれ。まあ、さもありなんって感じかな、Kなら。Tは先輩からの話で断れなかったか、安い飯にでも釣られたか。だけど今すごくショック。聞きたくなかったかも。」
裏切られた感がありましたね。僕の見えない所でうま~くやってたのか……。
僕の現在位置より
以下はまだお返事がない小瓶です。
お返事をしていただけると小瓶主さんはとてもうれしいと思います。