昔から、とても幸せに育てられていた。
美味しいご飯を、好きなだけ食べて。
欲しい物をいっぱい買ってもらって。
優しいお父さんお母さん。
勉強もしっかりさせてもらった。
でも。
中学受験を受けるあたりから、自分の体に異変が起き始めていた。
頭が痛い いたくていたくて治まらない。
顎の関節が痛い しばらくご飯も噛めなかった。
首、肩が痛い よく悩まされていた。
当時は自分では分かっていなかったけど、全部ストレスが原因。
お父さんとお母さんは私によく勉強をさせていた。学校でしっかり授業を聞いて、ドリルや問題をそつ無くこなした。塾に入ってもっと勉強した。算数検定や漢字検定など、試験もいっぱい受けた。字が綺麗で、漢字もいっぱい覚えていて、計算が早くて、理解も早い、 ほぼ完璧に近かった。
そう...親のおかげ。 そして親のせい。
褒められるのが嬉しかった。テストでいい点を取る度に「すごい!」と褒められた。それに、何でも出来る自分が誇らしかった。
自分ではわからないけど、きっとその時に許容量から溢れてしまったんだ。
たくさんの愛と、たくさんの期待。私には重すぎた。
中学受験がが終わって約半年後、、
私は学校の勉強に着いて行けなくなった。
きっと、私にはキツすぎる世界だったんだ。
今まで出来ていたものが、全然出来ない。
「なんで? なんで?」
いくら頑張っても、それでも どんどんどんどん崩れていく。
学校を休みがちになり、勉強ももっと分からない物だらけになった。
それを見て 助けようとしてくれる大人がいたから、私も必死に頑張った。
でも無理だった。
もう頭も体も思うように動かなくなっていった。
信じていいんだよ、と言われていた大人の人にも裏切られ、見放された。
でも、もうほとんど動かないからだで、
がんばって、がんばって、がんばって、、、、、、、
、、、、なにも、できなかった。
親はもう、こんな私に期待なんてしなくなった。
ねえ、あの時みたいに褒めてよ、がんばったね って。
わたし、がんばったんだよ。たくさん頑張ったけど それでもダメだったけど、 がんばったんだよ。
辛いことがあっても、悲しい事があっても、苦しい事があっても、我慢したの。つかれたよ。
私はどこで間違えたの。生まれた時からですか。