死んでいい?
死んだら楽なんでしょ
あーもーうるっさい
親がさ、「ママたち頑張ろうとしてんだけどね、《本 名》のことどん底から引き上げたくて」
うるさい。
あんたらのその引き上げようとしてる手かロープかなんか自分から切るぞ。
あんたらに解るはずがない。
「学校ってなんで行かなきゃ行けないと思う?」
私は「友達と話せるから。親から離れられて開放的な時間を得るため」って思ったんよね
まぁさ、違うことなんか百も承知よ。
あったりまえじゃん。
だからといってさ、「勉強するため」だとか「人間性を育むため」とか俺が思ってもないようなこと言って
「そうだよね、じゃあさ、《本 名》はそれに相応しい態度してる?」って言われて何答えりゃいいの?ってなるの?
だから黙ってた
そしたら「ねぇ黙ってたら分からない」だってさ
まぁそうだよね
アーニャじゃないもんね
俺はずっと黙ってた。
ーー
もうみんな嫌ってくれ。
俺だってみんなに迷惑なんかかけたくないし
色々言われたくもない
居なくなればいいのに
「《本 名》は、自分で自分を嫌ってる自分でいいと思ってるの?もしかしてかっこいいと思ってる?」
うぜぇな。ちげぇよ。
俺が嫌いなのは「俺」じゃない
べつに「俺」は嫌いじゃない
いっちばん嫌いななのは「親」でもない
「この世」だ。
だから、死にたい。
楽になりたいの。
みんな俺の事手放して。
ゴミ箱入れといて。
勝手にしんどくから。