"普通になりたかった"
なんだか天才の嘆きみたいだけど、僕には特別な才能なんでない。むしろその逆。
たぶん元から少しズレていたんだと思う。それが個性として周りも自分自身も許容できたら良かったけど、世の中そんな綺麗事ばかりじゃない。結局普通が1番生きやすい。それにそれが正解だって周りに言われた気がして。
色々と間違うことが多い人生だった。
だから間違うたびに「普通」にチューニングをあわせて、その場の正解を探し続けていた。
そんな事を続けていたら、自分が自分の中からいなくなっていた。
何をしたいのか、何を考えているのか、自分でもよくわからない。
相手を不快にさせないように、必死に普通に合わせて生き続けた結果、待っていたのは「人としてつまらない」という評価。
なんだかもうどうでもよくなった。
じゃあどうすれば良かったんだよ。
普通に押し込めたのはみんななのに。
俺だって何も気にすることなく自分らしく生きたかったよ。
そんなこと言ってもしょうがないのは分かってる。誰も普通になれなんて言ってない。勝手にその方がいいと自分で感じとって実行しただけだ。自業自得だ。
なんだかどんどん自分が嫌になる。
普通って何?