生徒会選挙に落ちた。
私は高2女子。高1の後期、高2の前期と、2期連続、1年間生徒会として充実した学校生活を送ってきた。1年の後期から一緒にやってきた2人の仲間がいた。2人は前期の会長と副会長で、私が執行役員だった。とても仲が良く、生徒会の活動ぶりに教頭先生からお褒めの言葉をいただいていた。
生徒会の先生もとても素晴らしい先生だ。ほぼ友達のような感覚で、仲が良く、相談も聞いてくれる。私にとって居場所であり、青春である生徒会。生徒会があってこその高校生活であり、部活と勉強との両立もできていた。高2の後期でも3人で一緒にやろうと約束をしていた。
高2の後期では、副会長に立候補した。私1人だけだと思っていたが、今まで生徒会に入ったことがない知らない男子が立候補していた。不安になりながらも一生懸命準備をした。選挙の前日は緊張で眠れなくて一睡もできなかった。
生徒会演説。相手が先に演説をした。私は相手の演説を聞いて少しだけ安心した。なぜなら、公約の内容が曖昧で何が言いたいのか全く分からなかった上に、ギャグで何とかしている感が否めなかったからである。私の演説は、仲間と吟味したものであったから自信があった。立候補者は選挙当日に結果が分かるので、生徒会室で結果を待っていた。
しかし結果は落選。それを聞いた瞬間、自分の耳を疑った。目の前が真っ白になった。
2人の仲間は当然ながら、当選していた。
私だけ、落選だ。急いで廊下の隅に隠れて、涙を我慢しながら、他の人たちが帰るのを待った。
そして残ったのは2人の仲間と、先生。涙があふれた。一緒に泣いてくれた。「○○が負けるなんて信じられない」「演説しっかり見たのかマジで」「目腐ってんな」と一緒に悔しがってくれた。2時間くらいそのまま仲間と先生で廊下で座り込んでいた。
3人で一緒にやるという約束が守れなかった。生徒会という居場所をなくした。あんな演説をした奴に負けた。現実じゃないと信じたかった。今までの人生で悔しい。そして、投票をした人達への怒りが込み上げた。
次の日、多くの先生から「○○が受かるとしか思ってなかった、とてもショックです」「私は○○を推してましたよ」「我々もびっくりだわ、まさかねえ」「生徒の見る目がなかっただけです」と言っていただいたり、友達からも慰めの言葉をもらったりして、涙が出てきた。授業中も涙がとまらなかった。
今も、切り替えることができていない。
生徒会には属さないが、たまに生徒会のお手伝いはしている。1年間やってきたのだから他の人とは経験が違うし、先生との信頼関係もあり、学校の事情も知っている。
生徒会は生徒会なので、全てのことに関わることはできない。仲間から、今回は手伝わなくていいと言われる時もある。1年生に引き継ぎもしなければならないから、これは仕方の無いことである。しかし、生徒会に顔を出すと、仕事をしていない奴。
なんのために私は負けたのか。お前がやる意味は?さっさと変われよ。仲間と先生に負担かけてるだけだろ。ふざけんな。悔しい思いをしてるのも知らないくせに。ヘラヘラしてんじゃねえよ。
来年は受験生だから生徒会に立候補することも出来ない。なあ、私の青春を返せよ。
もういなくなりたい。消えてしまいたい。