自分って発達障害だったりするのかな。親が精神科嫌いだから診断が受けれなくて困ってる

こんばんは。あなたのもやもやに名前がつかないまま大人になった者です。少し衝撃的な内容があるかもしれませんので、そういうものを求めていない場合は心を守るために無視してください。

......いいですか？
まず、努力じゃどうしようもない不便な性質を持っていることを自覚すると、さっさと診断してもらって改善に動きたいですよね。ダメな体ならそう言ってもらえた方が楽なので。なので大人になるのを待つというのは普通に悪手ではあります。ただし、ここから辛い内容なのですが、ASD（いわゆる自閉スペクトラム）というのは『治りません』。鬱病と違って病気ではなく障害だからです。片手が無いまま生まれた人がどう生き方を頑張ったところで腕は生えてきませんよね？なぜならそれは生まれ持った性質だからです。これを障害といいます。そのため、ASDは『脳のかたより』と表現されます。
大丈夫ですか？ちょっと、衝撃だと思います。私は21歳の頃に精神科医に『治らない』と言われて頭が真っ白になりました。うつ病との違いが分からず、治るものと思っていたからです。

もうひとつ衝撃の内容を書かせていただきます。もしかしたらあなたはASDとして診断されない可能性があります。ご家族の方が患われているので病院によっては診断される場合がありますが、診断されない場合も十分あります。あなたが診断されておらず、一番軽傷である場合はそうなります。健常者として扱われた場合、とても辛いです。

具体例を書きましょう。私の場合はこうです。

・何かを考えている間に別のことを考えると、前まで考えていたことを全て忘れてしまう。→考えながら話すと、何について話していたか分からなくなる。
・気になったことがあると他のことに手がつかない。→メールを送った後、返信を確認しなきゃ→待っている間何かしなきゃ→返信チェックしなきゃ→何してたんだっけ？→メールもやるべきこともどちらも忘れるので怖くて手がつかない。
・食欲が無く1日1食あるかないか。
・不安に襲われて熟睡できない。慢性的な眠気がある。
・無気力で意識が飛んでいることがある。
・数年前に身内を複数亡くしている

この内容で私は『健常者』でした。どう考えても鬱と障害持ちでしょうがと今でも思います。
私が健常者として生きることになったのには経緯があります。『私が障害を受け入れなかったから』です。
受け入れるかどうかで変わるものなの？と思うでしょう。まず、頭に障害がないか精神科医に頼むと必ず自閉スペクトラムというものの説明を受けます。これは、障碍者と健常者に明確な区切りは無く、あなたは障害者よりかもしれないし、健常者よりかもしれない。全て地続きになっているよというものです。障碍者と健常者の間に明確なラインが無いので、明らかな発達障害を除いてお医者様は患者が障碍者かどうかを明言できません。
じゃあどうなるかというと、直接聞いてくるんです。『あなたは障碍者として生きますか？どうしますか？』と。

私は治ると思っていたし、治らないといわれた後に障碍者として生きるかどうか聞かれても答えを決められませんでした。だから私は今でも『健常者』として生きています。
体に異常があるかどうかは関係ありません。ひどいですよね。

なので、もしあなたが障害持ちと判断された場合、いきなり障碍者コミュニティに入るかどうか聞かれたり、障碍者雇用を目指すよう言われたりと未来をきめつけられる流れに持っていかれます。もし、病名だけわかったらいいな～という考えでしたら、これらの内容を踏まえて考えたほうが辛くないかもしれません。

大丈夫ですか？私は言葉が下手なので、こどもにやさしく伝えられているか不安です。

ここまで長々と書きましたが、当事者としては精神科に行ったところであんまり楽にならないよという話でした。

そんな経緯で『健常者』になった私は未だに自分がどんな障害を持っているのかを把握していません。今でも他人と同じ結果を出すには無駄に努力がいることに対してうんざりしたりしています。でも意外と普通に生きてます。理由はいっぱいありますが、あなたの文章を引用しましょう。

＞大人になってからじゃ周りの理解が及ばないところが増えてくる
大人の世界と言うとずるいですが、社会では相手の善意を悪意なく平気で踏み倒そうとしてくるやつがうじゃうじゃいます。簡単に言うといちいちこっちのことを理解して動いてくれる人なんていません。割り振られた仕事ができるかどうかなので、ぶっちゃけ他人からの理解度なんて必要ないし、仕事で失敗しようが成功しようがお給料は変わりません。一番大事なのは環境よりも自分の失敗を許容できる心を持つことです。反省する気持ちがあるならあとはもうしょうがないです。上達が遅くても、うまくできないことが他人よりも多くても、できないもんはできねぇんだから仕方ないです。それに、自分が劣っている事実を受け入れると色々楽になります。だって、仕事が遅いのが分かってるならそれ込みで割り振ればいいし、いちいち文句言われる筋合い無いんですよね。『だってあなたたち健常者ですよね？』と。良くない精神性かもしれませんが、結構楽です。

＞カウンセラーとか福祉が充実してる子供のうちになんとかしたいのに…
現実的なことを言いますと、福祉を利用しようがしまいが結局道は2つです。障碍者として低い給料もらいながら『障碍者と一緒に』働くか、障碍を認めずに不利を誤魔化しながら生きるか。考えてほしいんですけど、障碍者として就職したら障碍者と一緒に働くことが多いです。あなたは理論的に話せない相手が無理そうなので、こう想像してください。お母様のような人の世話を複数人分しつつ自分の仕事をして生きていけますか？ぶっちゃけ健常者として生きていてもそういう人はいますけど、障碍者同士の職場だとその頻度は爆上がりです。

私は不利を承知で健常者として生きる方が楽なので今も健常者として生きています。あと、健常者は給料がいいですからね。お金はいいですよ。グッズの爆買いとか、youtuberへのスパチャとか、ソシャゲの課金さえしなければ割と自由です。物欲がないなら毎日お刺身を食べる贅沢だってできます。大人になる前はよく分かりませんでしたが、こんなもんで上等な生活ができてるな～って思えます。
あと、健常者なのに自分より劣ってる人が意外と多いんですよ。酔っ払いとか最たるものです。なんで迷惑を振りまくのが分かってるのに飲むんですかね？障害者疑惑の私でもドン引きなんですけど。

はい。すみません。自分のエピソードに絡めて伝えたくて、過去を思い出していたらあなたに何を伝えたかったのかがわからなくなってしまいました。適当にまとめて終わろうと思います。すみません。大人なのに煩雑としていて。

障害は治らないよ～という話。精神科に通ってたどりつくゴールは2つだよという話。他人にかける迷惑とか真っ白な健常者じゃない限り気にする必要ないよ～という話。ぶっちゃけ障碍者として生きるメリット無さすぎるという話。

生きやすくなる教訓というか豆知識が2つあります。まず、話の通じないやつはだいたい障害持ちという思考です。私の家族には障害持ちが一人もいませんでしたが、家族崩壊して私一人になった後、家族全員含めて障碍者だった可能性が精神科医から示唆されました。その中でも私が一番軽傷だったから大変な思いをしたとかなんとか。私も母親と話しが通じませんでしたが、その話を聞いて結構納得しました。それを知らずに『まとも』を相手に求めていたのでとてもつらかったです。今は違和感を感じたらすぐに相手を障碍者だと思って接するようにしています。楽です。

もう一つ、診断されるかどうかは別として、障碍者手帳を貰うにはルールがあります。『精神科に6ヶ月通う』ことです。あなたが大人になってやっぱり障碍者として生きたいと思ったときに必要になる情報です。私は精神科に通うお金で贅沢した方が元気になりました。