喪失感が拭えない。
私が自分のことしか考えなかったせい。
すごく疲れていたから。
ただ自分のためにゆっくりしたかったから。
後で挽回できる!絶対に挽回する!
何ひとつ間に合わなかった。
考えてみたらいつもそう。
少しずつ穴埋めができ始めた、あるいは、さぁ、いよいよこれから、という時に限って重大なことが起きる。
足止め、喪失、その後数年間の回復の時間、そして再起。
喪失が起こるのはいつだってあっという間なのに、立ち上がるまでに何年も。
今また一人で耐えてる。
悲しくて辛くて。
愛されることより、愛する対象が今ここにいないことのほうが辛い。
愛するものがいないこと、今、ここに、触れられるところにいないことが。
大切に思ってくれる友人、家族(一部)はいる。
でも一人になったとき、愛するものを失った辛さはどうにもならない。
悲しみに浸り自己憐憫のぬるま湯に浸りたくない。
自分で自分をかわいそうなヒロインに仕立てあげたくはない。
感情を押し戻し、何も感じない状態を少しでも長く続けようとするけれど、ふとした時に悲しみが押し寄せてくる。
しばらくはたぶん続くんだろう。
寂しい。辛い。泣きたい。泣いてもどうにもならない。
失ったものは戻らない。
温かな命は、決して決して失ったら二度と戻らない。
愛されないことよりも、愛するものを失った辛さ、そこに向けたくても空に消えていく行き場のない愛、苦しい。
苦しくてならない。
また新しい年が訪れる。
私は変わらない。
このままずっと独り。
独りで生きていく強さが欲しかった。
頑張って頑張って、どうにか得られたかのように思えた。
でも、愛するものへの愛を、失ってから自覚して、ひとりで生き続ける苦しさを知った。強さなんて吹き飛んだ。
今ここにいる私はただひたすら弱くて何もできない愚かな存在。