40025016。厳しい寒さに負けてジョギングを疎かにしないよう、スポーツウェアを買い足して、いつでも走ることの出来るように準備は万全です。最近は関節を痛めないよう、トレーニングに柔軟を取り入れ始めました。目指すは軟体人間です。やると決めたらやるのです。
夜の静かな空気の中を走るのが好きなので、防寒対策は必須です。走り始めて徐々に脚へ血が巡って来る、あのむず痒い感覚は快感です。この時期はあまり感じませんが、夜は少し甘い香りが風に混じる気がしていて、それに癒されます。
寒いのも悪い事ばかりではなく、星見に最適な日が続き、週末はたいてい夜空を眺めています。あー、あれはオリオン座、あっちはてんびん座。あ、流れ星だ、と星空は延々眺めていても飽きません。
先月はその年最後の大きな流星群があったこともあり、ひときわ鋭い銀色の流れ星が彼方へ落ちて行くのを見ました。天体観測には思い出があって、同じ学校に星見が好きな友人が居ました。2人でよく河川敷に寝転んで空を仰ぎました。
友人曰く、私は会うたびに雰囲気が変わるようです。1年以上会わないと、一目では気が付かないらしいです。
もう疎遠になってしまいましたから、街中ですれ違っても、お互いに気が付かないだろなぁー……。どこに居ても、楽しくやっているのなら、それで良いのです。けれども、時折、探している訳でもないのに、人混みの中にその人の姿を見るような気がして、それは決まって冬なのです。
柔らかい夕陽と、その光を受ける赤毛が私にとっての青春の象徴なのだと思います。思い出は美しく、しかしながら温度を失って二度と動かず、遠のくほどに抱きしめる。微かな温もりは自分から移ったものか、もう一度だけ微笑んで欲しいーー昔の恋やね。
そんなことをぼんやりと考えながら、年を跨ぐ辺りには地元の不動尊へ。出店なんかもありますし、仮設テントでお酒も飲めます。大好きなスポットです。
未だ正気でいられる内におみくじを引いて、小吉。うーん、ちょっと微妙。その足でお賽銭をしに行くのですが、私は罰当たりな人間ですので、その年に使い切れなかった小銭をまとめて注ぎ込みます。ジャラジャラジャラッ!!! メダルゲームかな?
さて、モツ煮を肴に取り敢えず熱燗。熱々の食べ物が苦手なので、こういった所のほどよくぬるい食べ物は好きです。それからしこたま飲んで、賑やかな人の群れが一層華やいだかと思えば、どこかで花火の上がる音がしました。こんな具合で、いつの間にか年は明けていたのでした。
その後は酔い冷ましに散歩して、川辺で朝日を待ちました。水の流れは穏やかで、時折、魚でも跳ねたのかしぶきの上がる音が、闇の向こうに聞こえます。もうこのまま時間が止まってしまっても構わないなぁ、おっと、そういう時ほど足早に過ぎ去るのですね。あっという間に夜明けがやって来ました。
今日も生きる。