12年くらい前に「泣くな、はらちゃん」っていうドラマがあって。
確かかまぼこ工場で働いている女性が漫画描いてて、その漫画のキャラが現実に飛び出してその女性と恋をするって物語だったかな。
劇中歌がすごい印象に残ってたんだよね。
歌詞とメロディーしか覚えてなかったんだけど、今になって調べて曲名を知った。
「私の世界」って曲。
「私は戦うつもりはないし、みんなの幸せを祈っている!みんなそれぞれ違っていいでしょ?だからお願いだから、私には関わらないで!」って
内容の曲。
聴いてた当初は、あっ、ドラマの内容を意識した曲なんだろうなーって思ってたけど。
今聴くと、こんなに心掴まれる曲ってないなと思った。
大体、個性を尊重する内容の曲は、「あなたらしいのがいいよ」とか、「個性は人それぞれだよ」って感じの歌詞が多くて、ちょっと飽き飽きしてたんだけど、この曲は「だから私には関わらないでください」ってことまで言っていて、まるで私の心を見抜かれているような気がした。
私も、個性は人それぞれあっていいと思うけど、積極的に他の人たちと関わり合いになりたいかっていうとそうでもないし、むしろ本当は関わり合いになりたくないってのが本音。
むしろ面倒臭い。だって個性の強い人同士が出会うとぶつかりあったりしちゃうから。
この曲からは、もっと人と接するのにドライでいいのかなってことを学んだ。
「みんな仲良し!」じゃなくて、「あなたと仲良し!」が良くて、「あんたとは仲良くしたくない」って思ってもいい。
「他人の立場になって考えよう」とも言うけれど、たまには他人のことなんて考えなくてもいいってこと。他人の立場になって考えるってこと自体は大事だけどね。
あんまり他人の領域に踏み込んだり、自分をオープンにしすぎたりしなくていい。
強いて結論づけるなら、自分の気持ちを大事にすることが他人の気持ちを知ることなのかなってこと。知らんけど。