生きていることが気持ち悪い。
気持ち悪い。
こんなに、私が気持ち悪い。
頑張ることが気持ちわるい。
誰かとつながることが気ちわるい。
私のいのちを感じたとき、気持ちわるい。
気持ちが悪い。気分が悪い。
生命感のおぞましさ。
夜、布団に潜るときのグロテスクさ。
お腹がすいたと呟くときの卑しさに立つ鳥肌。
人との繋がりを求めようとする不愉快さ。
いつもこんな気分になるわけじゃない。
でもたまにそういう考えに取り憑かれる。
ちょっとしたことで頭の中が薄ら寒い嫌悪感でいっぱいになる。
生きている気持ち悪さ。
社会によりかかる気持ち悪さ。
この体を操縦しなくちゃいけない気持ち悪さ。
気持ち悪い。
気持ち悪い。
気持ち悪い。
こうして連呼する自分も気持ち悪い。
生きている。
生きているという実感を呼び起こすもの
そのすべてが気持ち悪い。
深呼吸、触れ合い、なまあたたかさ
体の呼び起こす感覚がいちいちグロい。
生きているという言葉がまるで呪いの言葉のような響きを持ち始めたのはいつからなんだろう。そんなことすら判然としないのが気持ち悪い。前後不覚のまま宛先わからずただどこかへと進もうとしている稚拙で愚かで鳥肌が立つような生き物。