夢の話だけど、殺されてしまうかと思った。
普段はそんなに生に執着なんてないくせに、いざ死ぬかもって思ったら嫌だって思った。死ぬのは嫌だ、痛いのは嫌だって。
そもそも狂った夢で。
5、6人で輪になって座ってて。その横にはデジタル式のタイマーがあった。
私達は与えられた鍵?みたいなものをみんなで回してて。
タイマーが0になった時、その鍵を手にしてる人が電気椅子に座らされて殺される、って夢だった。
私はとにかく殺されるのが嫌で。電気椅子に座らされて痛い思いするのがホントに嫌で。
だからタイマーが0になる直前に回ってきた鍵を、ギリギリまで握りしめて、次の人に投げ渡した。
また自分に鍵が回ってこないように。少しでも自分が死ぬ可能性を減らす為に。反射的だった。
結局私の次の人が罰ゲームってなって。
でも、何故かその人に完全運任せのラストチャンスってのが与えられて、その人がたまたまそれをクリアしたら、またゲーム続行ってなって。
私は自分が助かりたいが為に、もう誰か早く死んでくれって思った。
誰かがラストチャンスをクリアする度に恨めしさが込み上げてきた。
夢から覚めて、そんな自分に心底がっかり。最低だ、私は。
いつも、夢の中で切羽詰まると、平気で人を切り捨てる私。
きっとこれが私の本音なんだな、って思ったら、なんかもう悲しくて悲しくてしょうがない。
私の夢の中での思考回路は、ただひたすら自分が助かるように動くってこと。
私は普段、こういう利己的な人間を醜いと思ってるし嫌だと思ってる。
だけど、夢の中では、いっつも私はそういう利己的な人間になっている。
なんで?やっぱり私はこういう人間なの?そうなりたくないって思ってるのに…
…自分が嫌でしょうがないです……