どこにも居たくない。この部屋にも。
死ぬ方法は決めているけど、勢いで即日決行できるものではない為に、明日も生きなきゃいけない。
騙しだまし今日まで生きてきたけど、これを続けることで何になるんだろう。私自身の全てが世間一般や知人達とは違って、惨めで恥ずかしい。かといって、自分が周囲のようになりたいとも、なれるとも思わない。
自立して、稼いで、愛し愛されて。会社でも家庭でも認められる人間。簡単になれるものじゃないけど、世間はそんな人にしか興味がない。個性の尊重を謳っているけど、実際は区別してもっと遠ざけてるだけ。
私は幸せになれません。気づいた時にはもう手遅れでした。社会や他人の求める人間になれなかったから。あるいは自分の道を見つけられなかったから。悲しいけれど、これが現実です。
あの時死ねば良かったと思う。
あの時を乗り越えて、今日まで生きて、何が良くなった?
毎日心の傷を抉り続けて、もう治らない。
誰もいなくて、時間も存在しなくて、現実ではない美しい場所。死んだら行けるかな。少なくとも、生きている限りそんな楽園には行けない。