年末に、仕事の関係者を一人疎遠にした。
理由は多々あるが、一つは距離感のおかしさ。
おととし、仕事の打ち合わせ中に雑談をしていて、
「綺麗事ばかり言って何考えてるか分からない人より、ぶっちゃけて本音を毒吐きしてくれる人の方が安心」
という言葉が出た。
その時点で、ああ、この人はいずれ疎遠だなと決めた。
「綺麗事ばかり言って何考えてるか分からない人」は:
①「あなたには綺麗事しかいう気はありません」という「本音」を態度で示しているのかもしれない。
②あなたには綺麗事に聞こえるその言葉は、その人にとって本音かもしれない。
③「何考えてるか分からない」ことの責任は、人間力が低い自分にあるのかもしれない。他の人が聞けば、話の内容が同じでも、相手が何を考えているのか簡単に分かるのかもしれない。
こういう様々な「かもしれない」に思い至らず、即座に相手に対する不満をアウトプットする時点で、
・無知
・視野狭窄
・短絡的
・柔軟性に欠ける人間
ということがよく分かる。
加えて、仮にその人が綺麗事ばかり言っているのが事実だとしても、だから何?という話。
綺麗事を言う自由は誰にでもある。
何をどこまで・どんなやり方で情報開示するかは、各人の自己決定権の範囲であり、他人がつべこべ言うことではない。
それが分かっていれば、他人の言動にいちいちケチをつけたりしない。
「この人はそういうスタンスなのだな」
と観察事実をもとに理解して、それを踏まえて「自分が」どうしたいかを考え、「自分にとって」ベストな選択をするだけだ。
もともとの距離感がおかしいから、自分が口を挟める範囲を超えていることに対して不満を抱く結果になる。
考えて選択した結果が、仕事関係者、それもお客様の立場である私に、その人の悪口を言うことだったのなら、大変遺憾。
私、そんなに甘い人間に見えましたか。
外面が良すぎるのも考えものか。
距離感がおかしい人間は、本当に要注意。
このまま関わりを持ち続けると、そのうち、
「なんで言ってくれないの」
「それ、私聞いてないんだけど」
と当然のように言い出すだろう。
まるで、ただの仕事関係者の一人に、私に関するあらゆる情報を把握する権利があり、その権利を私が侵害したと言わんばかりに。
おととしのこの一件で、
「時期を見て疎遠にしよう」
と決め、しばらく様子見。
そうしたら、昨年末、先方が仕事で盛大なミスをやらかしてくれた。
さもありなん。
・他人のことでしょっちゅう気が散るタイプ
・他人に不平不満を貯めがちなタイプ
で、パフォーマンスレベルの高い人はごく稀にしかいない。
他人に向ける小姑目線を自分の仕事に全振りしていたら、少しはマシな仕事が出来たかもしれないのに。
自分のキャパを弁えて、より重要性の高いことに注力すればいいものを…。
自分というリソースが無限ではないこと、万能ではないこと。
従って、使い道は賢明に選択すべきであること。
他人、他人、他人。
他人のことなんかで無駄にできるリソースの余剰など、自分にはまったくないのだということ。
それを自覚できない自己内省力のなさ。
うん、やっぱり、一緒に仕事するのは無理だ。
これ幸いとばかりに契約更新をストップし、綺麗に絶縁。
ミスに関しては、超寛大な処置に留めておいた。
逆恨みリスクを最小限に抑える絶縁の仕方も大事。
それでも、こういう人間は逆恨みするんだろうけどね。
「距離感がおかしい」というのは、そういうこと。
ちょっと関わっただけの人を、片っ端から勝手に「チーム・私」のメンバー認定する。
私を盛り立てるチームの一員なのだから、情報はすべて知る権利がある。
行動に口出しする権利がある。
裏切りは許さない!
という具合で、こちらからすれば、そもそも恨む恨まないという話になるような近い関係でもないのに、勝手に恨む。
「距離感がおかしい」というのは、そういうこと。
人間社会を生き抜くにあたって、蛇蝎レベルに危険な、特別級の警戒が必要なタイプの一つ。
こういうタイプを初期に見極めて疎遠にできない人が、ストーカーという蛇蝎にひっかかる。
サインに気付けるかどうか。
気付いたときに、拗れる前に、スピーディに断固とした対応が取れるかどうか。
それが生死を分けることになる。
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