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「手首の傷は、生きようとしてきた足跡のようなもの」という話

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「宙わたる教室」という小説にでてくる表現です。
起立性調節障害により、定時制高校に通学している名取佳純は、ひょんなことから、学内の科学部に招待されます。
そこで彼女は、一枚の写真を目にすることになります。
NASAの火星探査車「オポチュニティ」が撮影した、自身の轍の写真。
広大で無機質な火星の地表に伸びていく、二本のタイヤ痕。
オポチュニティが、来た道を振り返って取った写真です。

名取さんはリストカットをしていました。
いじめに悩まされていた中学時代、追いかけてくる負の感情から逃げるために、自身の腕に傷をつけ、そしてそれを増やしていった。
定時制高校に通ってからは、リストカットはしていなかったものの、自身のその傷を受け入れてはいませんでした。
しかし、そのオポチュニティに轍を見て、彼女は受け取り方を変えた。
その轍は、過酷な環境下に晒され続ける火星で、必死に前へ進もうとした証である。
形は違えど、自身の腕に刻まれた傷も、懸命に生きようとした証なのではないか。


私はこれまで、リストカットをしようと思ったことはありません。
世界を閉じたくなるような暗い感情は、今でも突然やってきては、私のことを苦しめています。
それでも、リストカットは怖くてできなかった。
痛いの嫌だったので、あと傷が残ってしまうのも嫌だったので。
だから、髪の毛を抜くだとか、太ももを叩く程度で済ませていました。
そう思えるだけ、私の傷はまだ軽いものなのかもしれません。

リストカットに対して、私は理解できていなかった。
この小説を読んだとき、それを実感しました。
今まで私が抱いていたリストカットに対するイメージは、本当に浅はかなものだった。
そして、リストカットをする心理だとか、そういうのを知ろうともしなかった。

今でも、すべての感情を理解できているとは、思っていません。
相手の気持ちなんて全部理解できませんから。
それでも、リストカットに対して「生きようとして頑張っている証」というイメージを持つことができただけ、私はこの小説を読む前よりも、少しだけ歩みを進めたような気がします。

自分の話になっちゃいましたね。

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