小学生のころから俗にいういじめに遭ったり大人に疎まれたり、まあそもそも人間に干渉することが嫌いだった。人間のことは嫌いじゃないんだが、傍観者でいたかった。自分がその中でうまくやっていけないことは過去の経験からも明白であり、やってみて成功したことは一度もない。傍観者という立ち位置は非常に都合が良いのだ。自分が関わりさえしなければ、人間のことはむしろ好きかもしれない。
とはいえ、現代で傍観者の立ち位置を貫くのは非常に難しい。それっぽいたとえを出すと、「皆が楽しく外で遊んでいるのを一人木陰からこそこそ眺めている状態」になりたいのだ。別にハブられたりいじめられたりしているわけでなく(そうである場合もなくはないが)、こちらの意思で一人離れたところから楽しそうな他人を眺めているのが好きだったりする。
しかしそれが容認されないのが世界である。独りぼっちは可哀想という謎理論か知らんが、なんか知らん間に巻き込まれている。知らん間に一緒に遊ぼうよ、あれしようよ、なんて誘われているようなものだ。
私は他人がそれを楽しそうにしているのを眺めることが好きなのであって、自分がその輪の中に入るとなるとまるで話が変わる。他人に干渉する、されることはストレスであり、そこから発生する人間関係で死ぬ。マジで死ぬ。
今も変わってない。
同僚が楽しそうに話しているのを遠巻きに聞いているのが好きだ。だが私はそこに入りたくない。入ったら私はその輪を壊し和を乱すんだよ。うまくやれないんだよ。他人に興味が無いから。話に興味があるんじゃなくて、「私などアウトオブ眼中で楽しそうにしている人間」が好きなんだよ私は。
たぶん愛玩動物をかわいい、好きって言ってるような感覚で私は人間を好きなんだと思う。
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