俺は今年、国家試験をなんとか合格して、医者になった。来月から研修医。ようやくスタート地点だというのに、ゴールに来てしまったかのような達成感。

めっちゃめっちゃ久しぶりの投稿。

俺は今年、国家試験をなんとか合格して、医者になった。来月から研修医。ようやくスタート地点だというのに、ゴールに来てしまったかのような達成感。

医学部を目指し初めてから今までの様々な思い出が走馬燈のように駆け巡る。

辛かったことが8割、楽しかったこと2割くらいか。

宛メを始めてもう何年たっただろうか。

最初に小瓶を流したあの頃、俺は、同性愛者という自身の性的指向に苦しみながら、次々襲いかかる医学部の試験に押しつぶされそうになっていた。たぶん限界とかもう超えていた。その誰にも言えない思いを、この宛メにぶつけた。

何通も何通も小瓶を流して、少しずつ、自分の心が整理されていくのを感じた。暖かい返事もたくさんいただいた。現実世界でも、良い仲間に助けられた。

それでも俺の問題はそう簡単には解決しなくて、何度も何度も潰れかけた。立ち上がっては転んで、またヨロヨロ立ち上がって。そんなことの繰り返し。

実はまだまだ今でも、しょっちゅう落ち込んで、悩みを克服できてなんかいない。でも、ひとまず生きている。悩みに対処できていないけど、なんていうか、苦しみと共存して生きていくことができるようになった感じ。

これまで本当に多くの人に支えられてきた。良い歳した俺をずっと応援し援助してくれた両親、支えてくれた仲間たち、宛てメで暖かい返事をくれた多くの人々、そのほかにも、俺はとにかくたくさんの人のおかげで、ここまでくることができた。俺自身の努力とかは、本当に微々たるものだ。

だから、自分がそうしてもらったように、俺も周囲に、そして社会に恩返ししたい。驕ることなく、他者を尊重する医師になりたい。

ここがゴールではなくて、これからがスタート。今後も、きっと辛いこと、苦しみはたくさんあるだろう。不安でいっぱいだ。でも、何度転んでも、きっと立ち上がることができると思う。