Mさんへ
悲しいな。
結局彼女のことを何もわかってあげられなかった。
なんて、向こうはそんなこと望んでないのかもしれないけど。
私がしてあげたいこと、一緒にしてみたいことの全てがただの押し付けみたいな感じ。でもそんなのでも、私の精一杯の本心なんです。
調子に乗りすぎて余計なことを言ってしまったこと、怒らせてしまったことが怖くて何も言えなかったこと。
あなたの支えが心強くて、そんなところに惹かれたけれど、こんな私が好いても迷惑になるだけだから、消えた方がいいんだと思ったこと。
なんでこんなことになっちゃったんだろう。
結局私は何もできずに、あなたをいたずらに傷付けることしかできなかったのか。
本当のことを言うともっとお話ししたかった。今度こそ、人に見せたくない部分も背筋が凍るような視線も、知りたくない部分も含め知りたかった。
顔も、名前も知らないままなのは…やっぱりちょっと寂しいな。
こんな私を一瞬でも好きだと思ってくれたのなら、ありがとう。
すみませんは、あなたが教えてくれたことだから言いません。
重苦しくもずっと思い続けてきましたが、もうさすがに諦めようと思います。
またいつかどこかで会えたら、本当のお花を受け取ってくださいね。
ありがとうございました。
幸せを、願います。