幼馴染みといると、生きてる気がした
毎日死にたくて
毎日のように悪夢にうなされて
毎日のように薬に頼って
毎日のようにリスカをした
イジメの記憶、今はいない父親からの虐待の記憶。それらが私の神経を尖らせた
イジメがなくなったのも、父親の暴力を母親に言ってくれたのも、精神の病気で一日じゅう泣いてた時に一日じゅう背中を擦ってくれたのも、幼馴染み。
そんな幼馴染みに突然怒られた。
幼馴染みの家でくつろいでたいた時、油断してた私は、自分の袖が少し下がっていることに気が付かなかった。
夏も長袖で隠してたのに、幼馴染みの前だったせいか油断した
初めてばれた時は、泣きそうな顔をしながら、やめてくれと言ってきた。心が痛かったけど、私はやめられなかった
だから怒鳴られた時は凄くびっくりしたし、その後口論にもなった。
いつも側にいるのに、何が不安なんだ。
彼が言って言っていることが正しいとわかっているのに、私の気持ちなんてなにもわからないクセに!って言ったり。
泣きそうになった時、いきなり立ち上がってキッチンに向かって、戻って来たときの彼の手には包丁が握られてた
血の気も涙も引いた。
でも包丁の刃が切ったのは私じゃなくて、幼馴染みの左手首。
血なんていつも見てるのに、怖くてたまらなかった。真っ白の服に血がつくのなんてこれっぽっちも気にならなかった。
こっちは気が動転してるのに、頭の方からは「うぉ~…いてぇ…」って気の抜けた声がした。
「血がみたいなら、俺のを見ろ。辛いなら俺に泣きつけ。お前女の子なんだから、傷残ったらどうすんだ。お前がやったら、俺はその倍やる。すげぇいてぇし、お前にこんな思いしてほしくない。」
その後は泣いて泣いて謝った
これは、私の子どもの頃のはなし
私は今は美容師をやっている
私はもうすぐ結婚する
手首に傷跡のある人と結婚する
どんなに辛くても、乗りきったら幸せが待ってる。私は今は凄く幸せ