私は、左側に人が居るのは嫌
私が病む度に刃物を突き立てるせいで、ボロボロだから。
私を支えてくれた彼は紳士的だったから、いつも車道側を歩こうとした
私が車道側を歩いて、彼は渋々右に居た
あのときも。
目が覚めた時には、ボロボロの左腕の肘から下はなかった。
彼も居なかった
左側に人が居るのは嫌
痛いくらい寂しいから
最近、変な人がいつも左側に来る
やだって言ってるのに、左側
うるさくて、私の静かな時間を壊すし
嫌い。
近く来れば来るほど、寂しい。虚しい
ぽっかり空いた穴は、優しさが注がれると、どんどんどんどん広がっていく